- 2020.04.12
- 白髪染めのこと
1番多い白髪染めの周期は4週間。ベストなタイミングは?
実は、この白髪染めをする周期とは、白髪染めをしている多くの方が気になっていることなんです。
白髪染めを定期的にするようになってくると、
- 自分の白髪染めのペースは丁度いいのか?
- 他の方と比べるとどうなのか?
という部分がちょっと気になってきます。
僕も毎日、白髪染めのお客様を担当させていただいていますが、皆さん同じ周期ということはありません。
人それぞれ、個人差があります。
白髪染めの周期は違って当然ですし、違っていいんです。正解と呼べるものも違ってきます。
ここで紹介することを1つの目安にしてもらえるといいと思います。
- 定期的な白髪染めをする方の多くが4週間周期
- 白髪染めの周期を考えるときのポイント
- 白髪染めをするペースは自分次第
すぐに伸びてきて気になる白髪ですが、美容師と相談しながらご自身が気になるタイミングで白髪染めすることが、ストレス軽減につながると思います。
【定期的な白髪染めで大切なこと】
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定期的な白髪染めをする方の周期は4週間が多い
- 「他のお客さん達は、どれくらいの周期で白髪染めしてますか?」
- 「私の白髪染めのペースは早いですか?」
よく聞かれます。
『1番多いのが4週間おきに白髪染めするお客様です』と僕は答えます。
4週間、28日、約1ヶ月ですね。ただ、ぴったり1ヶ月だと新しく伸びてきた根元の白髪が目立って「限界!」となる方が多く、4週間ペースが丁度いいです。
例えば、3/1に白髪染めしたら、次回は3/29前後くらいで染める。というペースです。
というのも、僕の美容室では白髪染めをする多くのお客様が【アルカリ性酸化染毛剤】での白髪染めをしています。
後述しますが、髪と頭皮への負担がゼロではない白髪染めヘアカラー剤なので、僕の方から「3週間は間を空けましょう」とオススメしているということもあります。
ということもあり、3週間という周期で白髪染めするお客様も多いです。
「3週間は無理…待てない」という方で、2週間に1回のペースで白髪染めするお客様も少しですがいらっしゃいます。
3週間は間を空けることをオススメしていますが、どうしても気になって仕方がないらしく「自宅で染めてもいい?」と聞かれるので、「自宅で染めるくらいならサロンで染めましょう」となりました。
ご自宅で白髪染めをして失敗しても大変ですし、何よりお客様の頭皮環境が心配です。
僕のところでは、毎回頭皮の状態をチェックをして白髪染めをしますが、ご自宅での頻繁な白髪染めにより頭皮環境が悪化してしまうと、ご希望の仕上がりにできないこともあるからです。
前回の白髪染めから間を空ける時、なぜ3週間なのか?
これは、僕の美容師としての経験から判断していることで、皮膚に関する医学的な根拠があるわけではありませんが参考にしてください。
お肌(皮膚)のターンオーバー、簡単に説明しますと皮膚表面にある角質が自然と剥がれて新しい角質に生まれ変わるサイクルのことです。
日常生活で受けるお肌の小さなダメージや細かい傷などは、ターンオーバーで自然と再生(修復)されています。
このお肌のターンオーバーの正常な周期が、若い方で28日間、加齢に伴い延びていきます。
このターンオーバーに合わせて考えると「白髪染めは28日(4週間)は間を空けた方がいいのでは?」となります。
しかし、このターンオーバーがいつから始まり、いつ終わっているのかはわかりません。
ここで問題となるのが、ターンオーバーによる角質再生が行われている期間に、複数回の白髪染めをしても大丈夫なのか?ということなんです。
確かに「毎週自宅で白髪染めをしている」というお客様のお肌(頭皮)は、皮膚表面の酸化が進んでいて、乾燥やくすみなどの肌ダメージが目立っています。
(週1回ペースは絶対にダメです)
これは、お肌のバリア機能である角質より深い部分へのダメージとなっていると考えられます。
白髪染めヘアカラー剤に含まれるアルカリなどが、バリア機能の角質にダメージを与えます。しかし、このアルカリなどは、白髪をしっかりと色持ちよく染めるために必要な成分なのです。
負担がゼロではないから、毎週のように頻繁に染めることはオススメできないのですが、3週間は間を空ければ特に問題はないと考えています。
(美容師としての経験からです)
もう10年以上、3週間ペースで染めているお客様もたくさんいますが、今まで肌トラブルなどはありません。
2週間ペースで白髪染めしている方もいますが、肌トラブルはありません。
2週間ペースで染める場合は、アルカリの弱い白髪染めヘアカラー剤を使うなどして、肌への負担を軽減するよう考えています。
しかし、2週間ペースの白髪染めですと、お肌のターンオーバーの中で2〜3回の負担を掛けてしまうことになるので、基本的にはオススメできないのです。
だから「最低でも3週間は間を空けましょう」と伝えます。
たまに「白髪染めは皮膚のターンオーバーも考えて28日は空けたほうがいいですか?」と聞かれますが、そこまで意識する必要はないと考えています。
白髪は、新しく伸びてきますからどうしても気になります。絶対に28日間は我慢しなくちゃならないとなると、それこそストレスになります。
過度なストレスは、健康的な頭皮環境を維持する妨げになり、白髪予防で考えても良いことはありません。
→『知らないとまずい⁈白髪が生える7つの大きな原因!』
定期的な白髪染めをする方は、美容室で頭皮環境をチェックしてもらいながら、白髪染めと一緒に頭皮ケアもするべきです。
白髪染めのベストな周期を考えるときのポイント
ここでの大きなポイントは、
- 白髪がどれくらい気になるのか?白髪の量や生えている場所が関係してくる
- どのようなタイプの白髪染めヘアカラー剤を使っているのかが関係してくる
この2つが、定期的な白髪染めのベストな周期を判断する基準となります。
白髪がどれくらい気になるのか?白髪の量や生えている場所で白髪染めの周期を考える
白髪は、ちょっと伸びてきただけでも1本でもあると気になるものです。
そんな白髪が「どの場所」に「どれくらいの量」生えているのかでも、気になり方に差が出てきます。
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白髪の生えている場所がポイントの1つ
現在、あなたの白髪はどこに1番多いですか?
ご自身の白髪の生えている場所を確認してみてください。
といっても、鏡1つでご自身で確認できる白髪の生えている場所には限界があります。
- お顔周りの生え際(耳から前)
- いつも自然と分かれる髪の分け目付近(頭頂部)
この2つくらいです。でもこれでいいです。
基本的には、この「お顔周り」と「分け目」がご自身で1番気になる白髪の生えている場所ですし、他人から見える場所です。
この2つの場所に白髪が生えていて目立っていることが、白髪染めの周期を考えるときの1つのポイントであり、重要な決め手となります。
そして、次がその場所の白髪の量です。
白髪の量がポイントの1つ
お顔周りの生え際と分け目に生えている白髪の量はどのくらいありますか?
- 白髪より黒髪の方が多い
- 黒髪より白髪の方が多い
黒髪の量と比較してみます。
白髪の方が多いという方は、やはり前回の白髪染めから2週間も経てば、結構気になっているはずです。白髪染めのベストな周期は3週間と考えられます。
ただ、この白髪の量で考えたときに多くの方が「まだ黒髪が多く、白髪の方が少ない」という方だと思います。
実際、僕の美容室に来てくださる白髪染めのお客様で「白髪染めの周期」をお聞きになる方がそうだからです。
まだ黒髪の方が多いという方々です。
じゃあ、なぜ黒髪が多く白髪が少ないのに、白髪染めの周期を気にするかというと
- 白髪は数本でもすごく多いように感じる
- 白髪はちょっと伸びてきただけでもその倍の長さに感じる
というものだからです。
これは、白髪でお悩みの方にしか理解できないことかもしれません。白髪が目立った場所に生えていないという方にはわからないかもしれません。
だから、白髪は少なくても気になるのですが、この場合の目安としては白髪率で考えます。
白髪率10〜20%は4〜6週間以内がベスト
お顔周りと分け目の白髪率が10〜20%以内なら、白髪染めのベストな周期は4週間〜5週間以内です。
1つの目安と考えてください。10%以下の白髪率の方でも3週間ペースで染める方もいますので。
白髪率30〜40%、またはそれ以上は3〜4週間がベスト
お顔周りと分け目の白髪率が30〜40%以内なら、白髪染めのベストな周期は3〜4週間です。
白髪が気になる場所に20%以上あると、かなり気になるはずです。多くの方がそうです。
それなので40%以上になってくると「もうほとんど白髪なんじゃないか…」と感じてしまうくらいの量です。
定期的な白髪染めのペースとしては、キレイな状態をキープするには3〜4週間が理想となります。
(白髪が増えてくると「3週間が限界!」と皆さんに言われます)
- 黒髪に対して「白髪の多い少ない」を表す【白髪率の解説】もしています。
白髪の生えてる場所も目立たない、白髪率も10%以下なら2ヶ月以内を目安にする
お顔周りと分け目にも少なく、白髪の生えている場所は目立たない所。白髪の量も全体的に少なく白髪率10%以下なら、2ヶ月に1度白髪染めもしくはおしゃれ染め(ファッションカラー)するのが丁度良いです。
前回の白髪染めから1ヶ月したら、分け目を少し変えてみるとかして対処も可能かと思います。
このように、白髪染めのベストな周期を考えるときは、
- 白髪の生えている場所
- 白髪の量
この2つがポイントとなってきます。
今、ご自身の白髪はどうでしょうか?
自分が見える場所というのは、他人からも見えやすい場所です。白髪の量でも気になる度合いが変わってきます。
また、染めてる白髪染めの仕上がりの明るさでも「気になる度合い」を大きく左右します。
白髪の量と生えている場所での考え方の次は、ヘアカラー剤の種別で考えます。
どのようなタイプの白髪染めヘアカラー剤を使っているのかで白髪染めの周期を考える
最初の【定期的な白髪染めをする方の周期は4週間が多い】でも書いた、4週間ペースで白髪染めをする方々の白髪染めは、アルカリ性酸化染毛剤を使っているという話がありました。
白髪を染めるときに使用するヘアカラー剤でも、白髪染めの周期に違いが出てくるので、白髪染めの周期は人それぞれとなります。
ここで重要なことは「髪と頭皮の負担の有無」です。
白髪を染めるヘアカラー剤にはいくつか種類があり、髪と頭皮に負担があるモノと負担がないモノとあります。
髪が傷むタイプと傷まないタイプ。頭皮への刺激があるタイプとお肌に優しいタイプの白髪染めがあるのです。
どのタイプの白髪染めヘアカラー剤を使用するのかも、白髪染めをする周期を考える時の判断材料となります。
最低でも3週間は空けることオススメしているアルカリ性酸化染毛剤での白髪染め
この白髪染めは、白髪染めに限らず髪色を美容室で明るく染めたことがある方なら、名称を知らないだけで使ったことがあるヘアカラー剤です。
市販の白髪染めだと、ビゲンとかシエロの1剤と2剤を混ぜて染めるタイプのヘアカラー剤です。
美容室の白髪染めでも1番よく使われるもので、僕の美容室でもほとんどのお客様がこれで染めています。
なぜ、これが1番使われるかというと黒髪も同時に明るく染めれるからなんです。
先ほど「白髪の量」でも説明しましたが、多くの方が黒髪と白髪の両方が混在しています。
この黒髪と白髪を同時に同じような仕上がりに出来るのが、このアルカリ性酸化染毛剤だけといえます。
(特に明るくしたい場合においては、基本的にはこれしか選択肢がありません)
「白髪染めでも(限度はあるが)明るく染めれる」ということです。
ただ、1番のデメリットなのが「ダメージ」です。
髪と頭皮への負担がどうしても避けれません。絶対にゼロにはできません。
それなので、僕は3週間は間を空けることをオススメしています。
白髪がちょっとでも(2mmとか)見えるのが我慢できなくて、毎週自宅で染めるという方もいますが、絶対に止めるべきです。
このアルカリ性酸化染毛剤は、白髪染めの仕上がり(色や明るさ)において幅広く対応できるし、色持ちが良いのが特徴ですがダメージがあります。
毎週染めたい!我慢できない!という方には、次に紹介するもので白髪染めをすることがオススメです。
3日に1回くらいのペースで染めるのがオススメの白髪染めトリートメント
利尻ヘアカラートリートメントなどが有名でしょうか、この白髪染めトリートメントは。
このタイプは、髪と頭皮に優しく負担はありません。
毎日でも毎週でも、ご自宅で白髪染めすることが出来ます。
ただ、先ほども書きましたが「多くの方が白髪と黒髪が混在している」ということ。だから、髪と頭皮に負担があるけどアルカリ性酸化染毛剤が1番多く使われるということです。
しかし、この白髪染めトリートメントの仕上がりは、わかりやすくいうと白髪しか染まりません(黒髪も染まることは染まります)
ダメージがないのが特徴であり、黒髪を明るくすることが出来ません。イメージしてほしいのは「黒髪は色が変わらないで白髪だけが色が変わる」ということ。
仕上がりとしては暗くすることしか出来ないので、暗めでもいいから頻繁に染めたい方向けの白髪染めです。
(正しくはヘアカラー剤ではなく「トリートメント剤」です)
それと、髪と頭皮に負担なくご自宅で毎週でも使える白髪染めには「ヘナ」もあります。
白髪染めトリートメントとヘナでの白髪染めは、美容師としてはオススメはしていません。デメリットの部分がすごく関係してきます。
白髪染めトリートメントがオススメできない理由はこちらをご覧ください。
2〜3週間に1度は染めたくなるのがヘアマニキュア
ヘアマニキュアと呼ばれる酸性染毛料です。
これは白髪染めトリートメントと似ていて、髪と頭皮に負担はないけど黒髪は明るくならないし、色が変わっては見えないということです。
負担はないから頻繁に白髪染めできますが、白髪染めトリートメントと違うのがご自宅で使うには難しいヘアカラー剤ということです。
このヘアマニキュアの1番のデメリットが地肌(頭皮)に付けれないことです。だから頭皮の負担がないわけです。仮に付いても刺激はありません。
ただ、皮膚に着くと洗い落とすのが非常に困難なため、白髪を染める時には頭皮に付かないようにしなければなりません。
しかし、白髪は頭皮から生えてきているので、頭皮に付けれないとなると根元ギリギリから塗っていく技術が必要となります。これは美容師でないと難しいのです。
そして、このヘアマニキュアでの白髪染めの最大の欠点が「白髪染めした時点で根元1mmくらいは白髪のまま染まらず残る」ということです。
染めたてはさほど気になりませんが、伸びてきた時に1番気になるのが早いです。最初から1mmくらい染まっていませんので。
「じゃあ、似たようなので白髪染めトリートメントの方がいいのでは?」と考えるでしょうが、色持ちと染まり具合に関してはヘアマニキュアの方が良いです。
白髪染めトリートメントは、染まりづらく色持ちも悪いというデメリットがあるんです。
ヘアマニキュアでの白髪染めは、根元から白髪を染めれないことと、テクニックが必要なため2〜3週間のペースで美容室で染めるのがオススメとなります。
白髪を染めるヘアカラー剤で考えるときは、ご希望の仕上がりでも使うべき白髪染めヘアカラー剤が変わってきますし、ダメージの有無でも使用できる頻度が変わってきます。
- ダメージがある白髪染めは、3週間は空けることがオススメ
- 髪と頭皮に優しい白髪染めは、毎週でも使えるが色落ちが早く、暗い仕上がりになる
というふうに考えてください。
へカラー剤に関しては、十分な知識が必要となりますので、美容室で相談するのがオススメではありますが、もっと詳しく知りたいという方は、まずはこちらをご覧ください。
→『白髪染めヘアカラーの種類を全部紹介!出来ること出来ないことが必ずある』
気になる白髪染めの頻度は個人差あるので正解はありません。
これは、いろんなことが関係してきます。
白髪が目立つ場所(生え際と分け目)に生えていれば、2週間すぎると気になり始める方が多いのが白髪です。
かといって、2週間という短い周期で白髪染めするには問題もあるわけです。
- 髪と頭皮に負担が掛かる
- 美容室で染めるには金銭的負担が増える
- 時間も必要となる
これだけではないかもしれませんが、2週間ペースで美容室で染めるのは大変です。
かといって、ご自宅で白髪染めするのも面倒だったり、希望の仕上がりにならないことが多いので、ご自宅では染めないという方も多くなります。
それなので、美容室で白髪染めする頻度は個人差があって当然なんです。
染めたいけど忙しくて時間作れない方は5週間ペースの方もいますし、2週間でも美容室で染めたいけど僕に「3週間は空けてください」と言われているので我慢している方もいます。
新しく伸びてきた根元の白髪の気になる度合いは、白髪の量や生えている場所、染めている白髪染めの明るさなどでも違ってくるので、本当に個人差があるんです。
毎回キッチリ6週間という方もいますし、2ヶ月に1回という方も。
白髪を染める周期は人それぞれで、1番多いのは4週間というだけで正解はありません。
キレイな状態を保てる期間は、美容室で聞いてみるのが1番です。
白髪の量などは、年代でもかなり差が出てきます。ご自身の白髪の量も平均的なのか?気になるところかと思います。
僕の今までの経験からの統計的な年代別の白髪の量や生え方は、こちらを参考にしてください。