白髪染めを定期的にする方に頭皮ケアの大切さを知ってほしい

染めても染めても髪(白髪)は伸びてきます。「もう伸びなくてもいい…」という意思に反して伸びてきます。

そのため、白髪でお悩みの多くの方は、定期的に白髪染めをしているわけですが「頭皮のケア」を同じように意識している方はどれくらいいるでしょうか?

ここでは、伸びてくる白髪を定期的に染めている方に知っておいてほしい頭皮ケアの重要性を詳しくお伝えします。

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頭皮とお顔の肌は1枚皮で繋がっています

お顔も頭も同じお肌です

お肌のお手入れに化粧水や乳液はもちろん、フェースパックや美容クリームでケアをする方も多いはずです。

そこには「もっとキレイな肌になりたい」、「キレイな肌をキープしたい」などお肌にとって必要と感じるからケアをするわけです。

では、頭皮はどうでしょう?

白髪も生えてきて、髪質の変化も起きている。髪が作られ生えてくるのは頭皮からです。

「もっとキレイな髪になりたい」、「これ以上白髪を増やしたくない」という思いがあれば、頭皮ケアも必要と考えられるでしょう。

「お肌は老化するのに、頭皮は老化しない」なんてことはありません。スキンケアはするけど、頭皮ケアはしなくてもいいのかというと、そんなことはありません。

頭皮とお顔の肌はつながっています。頭皮ケアはスキンケアにも関わります。

  • 頭皮がたるむとお顔にも影響がある
  • 頭皮が若々しく健康的であることが美しい髪にとっても大切

と考えられるのです。

頭皮環境を健康的に維持することが老化予防につながると考えられます。

頭皮の老化現象を少しでも遅らせ、白髪を予防し、美しい髪をキープするための頭皮ケアは、スキンケアと同様にとても大切と考えてほしいです。

定期的な白髪染めをしている方に必要な頭皮ケアとは具体的にどんなもの?

  • これ以上白髪が増やさない(白髪の増加を遅らせる)
  • 髪質の変化を防ぐ
  • 白髪染め後のアフターケア

などを目的にケアするのが頭皮ケアです。

そして、頭皮ケアをしてくれるのがヘッドスパです。

「ヘッドスパ」やったことがある方も定期的にやっている方もいるでしょう。

けれど、目的や効果を理解して施術を受けている方は少ないかもしれません。

僕のサロンのお客様でヘッドスパを毎回されている方でも「とにかく気持ち良いから白髪染めとセットで考えてます」や「最近では、白髪染めよりこっちがメイン♪」と言う方々もいます。

ヘッドスパは、頭皮ケアが目的というよりとにかく「気持ち良いから」という理由でされている方々が多いです。

ただ、この「気持ちが良い」と感じることもすごく重要なんです。

気持ちが良いと感じるということは、頭皮の緊張がほぐれリラックスできている状態です。ストレスから解放されるこの状態は、白髪予防にも効果的ですし、健康的といえます。

ただ、もう1度お伝えします。白髪染めをしている方のヘッドスパは、

  • これ以上白髪が増やさない(白髪の増加を遅らせる)
  • 髪質の変化を防ぐ
  • 白髪染め後のアフターケア

こういった目的のために、頭皮環境を整え健康的な状態をキープするために行うものです。
もちろん「気持ち良いからやる」でも全然いいのですが、頭皮環境を整えることの大切さは理解して、ご自宅でも意識してほしいと思います。

頭皮ケアに効果的なヘッドスパとは?

ヘッドスパで頭皮ケア

ヘッドスパは、各美容室でやり方は違いますが「頭皮をケアする」という目的は同じです。

また、ヘッドスパは頭部マッサージをメインに施術するメニューで、その際に使われる専用製品も美容室で違いがあります。

「何が良いの?どんなものが効果的?」となるでしょうが、頭皮の状態によっても違うので「コレが正解」というものはありません。

ここでは、定期的な白髪染めをしている方に向けてオススメを紹介します。
(ヘッドスパは、コレが絶対で1番というわけではありません)

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炭酸系のヘッドスパで健康的な頭皮環境の維持

  • 頭皮と髪に付着した汚れや不純物(スタイリング剤など)を除去する
  • 頭皮の過酸化脂質を除去する
  • 血流をよくする(血行促進)

などの効果がある炭酸の力で健康的な頭皮へと導きます。

炭酸ヘッドスパで使われる商材や器具などは美容室ごとで違いますが、炭酸には優れた効力があり、白髪染めをしている方にはオススメできます。

炭酸効果で汚れや不純物を除去

髪と頭皮には、不必要である余分な脂質や日々の落としきれていないスタイリング剤が結構残っていたりします。

こういったものをスッキリと取り除き、素髪へと導いてくれる力があります。

汚れを落とすとはいえ、白髪染めの染料まで落としてしまう洗浄力とは違います。健康的な弱酸性の髪と頭皮に近い炭酸は、お肌に優しく汚れを除去してくれます。

また「髪が素っぴん」になると不純物がなくなり、トリートメントが髪内部へ浸透しやすくなるので、炭酸ヘッドスパとトリートメントはとても相性が良いです。

余分な脂質は臭いや痒みの元になる

頭皮からは皮脂が分泌されていて、適度な潤いを保ってくれますが、その脂分も酸化して古くなっていきます。そのため、日々のシャンプーでキレイに落とす必要があります。

しかし、毎日のシャンプーで落としきれずに酸化して蓄積されてしまう脂分があります。そして、過酸化脂質となり余計に日々のシャンプーでは落としづらくなっていきます。

頭皮に残った過酸化脂質は、不快な臭いの原因、痒みやフケにつながってしまうのです。

毎日のシャンプーで落とせているようで、落とせていないのが過酸化脂質です。

炭酸ヘッドスパでしっかりと除去することで、頭皮の臭いを元から除去し頭皮環境が整います。

毛穴やその周辺の汚れは薄毛・細毛の原因に
キレイな毛穴はキレイな髪のポイント

毛穴は髪が生えてくる場所です。その毛穴周りに付着し続ける汚れ(脂質やスタイリング剤など)は、毛穴を小さくしてしまう恐れがあります。

出口が小さくなると太く健康的な髪が生えてきづらいと考えられています。

炭酸ヘッドスパを受けたお客様からよく言われることが「なんかスゥーっとスッキリする」「ミントみたいにスースーする気がする」があります。

これは毛穴まわりの汚れが落ち、毛穴が正常に開いた状態となるので、このようにスッキリした爽快感を感じやすいのです。

血流を良くし頭皮の老化を抑える

頭皮の老化は、髪の老化(白髪や薄毛など)に繋がります。

加齢による血行不良などを改善することは、美しい髪をキープするために大切です。

炭酸とヘッドマッサージで血行促進

炭酸の力で血管が拡張され血行促進につながりますが、それだけで血流が良くなるわけではありません。炭酸の効果と同時にマッサージが重要となります。

頭皮の下には無数の細い毛細血管が張り巡らされていて、毛根に栄養を運んでくれるわけですが、加齢に伴い血流が悪くなります。

もともと髪の毛より細い毛細血管の血流が悪くなると、美しい髪を育むために必要な栄養が毛根に届きづらくなります。細毛・薄毛・白髪の原因と考えられるのです。

特に、40歳を越えてくると細胞の衰えが加速すると言われており、細くなった毛細血管には血液自体が流れなくなることもあるといわれています。

そのため、マッサージで頭部の緊張をほぐしていことで、毛細血管への血流を促すことがとても大切となります。

「炭酸+マッサージ」が重要です。

毎日3〜5分でもいいので、お風呂に入った際に頭部のマッサージはオススメです。

マッサージでたるみ予防

頭皮のたるみは、お顔のたるみにつながると考えられています。

身体の1番上にある頭皮が、血流が悪くなり固く緊張状態であると、お顔の肌のハリをキープしづらくなります。

マッサージと炭酸の力で頭皮の緊張をほぐし、血流を良くすることはお肌のハリをキープするためにも大切と考えられます。

白髪染め後のアフターケアが実はすごく大切

美容室で最も多く使われるアルカリ性酸化染毛剤での白髪染めをしている方には、特に大切なアフターケアとなります。
(市販のシエロやビゲンといった2剤式の白髪染めもコレです)

白髪染め直後の髪と頭皮は、アルカリ性に傾いていて好ましい状態とはいえません。

炭酸には、このアルカリに傾いた髪や頭皮を正常な弱酸性に導く効果があります。

定期的に続ける白髪染めだからこそ、正しいアフターケアでダメージを最小限に抑えることも大切なのです。

アルカリ除去が白髪染め後の痒みやダメージを軽減してくれる

白髪染めヘアカラー剤を塗った時に感じる違和感や刺激は、ヘアカラー剤に含まれるアルカリが原因していることがほとんどです。白髪染めで刺激を感じる方は、こちらをご覧ください
『白髪染めヘアカラーをする時にいつもピリピリと刺激を感じるけど大丈夫?』

ただ、白髪を色持ち良く染めたり、明るく染めたりするためにはどうしてもアルカリが必要となります。

正常な髪と頭皮は弱酸性の状態ですが、白髪染めによりアルカリに傾きます。このアルカリに傾けることで白髪をしっかりと染めていくのですが、白髪染め後はなるべく早くこの弱酸性に戻してあげることが重要なんです。

なぜかというと、アルカリに傾いたままの頭皮は痒みやかぶれの原因となりやすいのと、髪はダメージを受けやすい状態となるからです。
(痒み、かぶれは元の肌質などによる部分も大きく関係します)

炭酸の力で弱酸性の状態へと導くことができます。とても大切なことです。

ご自宅での白髪染めをオススメしないのには、こういったアフターケアまで出来ないからということもあるのです。

ただ、多くの美容室では炭酸に限らず、他アルカリ除去するシャンプー剤やトリートメント剤などを用いて、カラーやパーマ後のアフターケアをしているはずです。

美容師からすると当たり前のことで、あえてお客様にはお伝えせずに施術しているところも多いように感じます。

また、アルカリ除去することで完全に痒みやかぶれが防げるというものでもありません。肌質やアレルギーなどの体質も大きく関係してくるので、アルカリが原因ではない場合もあります。詳しくはこちらをご覧ください。
『白髪染めヘアカラー剤でのかぶれやアレルギーが起きる原因をどこよりもわかりやすく解説』

白髪染め後の色持ちを良くしてくれる

アルカリ除去は、白髪染めの色持ちUPにもつながります。

白髪をしっかりと染めるために、髪内部に染料を浸透させる必要があります。アルカリはキューティクルを開き染料を髪内部に浸透させてくれますが、閉じてはくれません。

アルカリに傾きキューティクルが開いたままの髪は、とてもデリケートな状態でダメージを受けやすいのです。

キューティクルが開いたままの髪からは、

  • 潤い(水分)が逃げていきやすい
  • 白髪を染めてる染料がシャンプーなどで流出しやすい

という状態で、開いたものは閉じてあげる必要があります。

炭酸には、キューティクルを閉じてくれる作用もあるのです。


炭酸の力を用いたヘッドスパは、多くの美容室で取り入れられています。

炭酸ヘッドスパには、

  • 頭皮の匂いや痒みの元を除去
  • 薄毛・細毛の原因となる毛穴まわりをスッキリに
  • 血流を良くし頭皮の老化を抑える
  • アルカリ除去し白髪染め後の痒みやダメージを軽減してくれる
  • 白髪染め後の色持ちを良くしてくれる

などの効果があり、定期的な白髪染めをしている方にオススメできる頭皮ケアです。

白髪染めするのと同じように意識してほしい頭皮ケア

どのようなヘアカラー剤で白髪染めをしているのかにもよりますが、ヘアカラーやパーマをする方の多くは、ヘアトリートメントなどをすることで髪の毛のダメージケアをするでしょう。

ヘアトリートメントには、ヘアカラーやパーマなどによる髪のダメージを補修することで質感を向上させる目的のものや、パーマ液などの化学薬剤から受けるダメージを軽減する目的のものなどがあります。

使うものや使い方、目的や考え方は美容師それぞれですが、ヘアトリートメントで傷んだ髪は元には戻りません。

あくまで「補修」であり「修復」するわけではありません。だからこそ、髪は極力負担を掛けないようにすることが大切となります。

「傷んだからケアする」より「傷まないようにする」ほうがいいわけです。

特に白髪染めは定期的にするわけですから、キレイな髪とキレイな仕上がりをキープするにはヘアケアも意識するべきことです。

そのヘアケアと同じくらい意識してほしいのが頭皮ケアになります。

髪の毛のトリートメントはしたことがあるけど、頭皮のケアはしたことがないという方も多いです。

頭皮ケアは、定期的な白髪染めをしている方こそ1番価値を感じるメニューです。

僕のサロンでは、定期的に白髪染めをしているお客様は「ヘアケア+頭皮ケア」という意識をお持ちの方が多いです。

美容室での定期的な頭皮ケアもオススメしますが、ご自宅での日々のシャンプー時も「健康的な頭皮環境の維持」を意識して行うことをオススメします。

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