- 2020.02.19
- 白髪染めヘアカラー剤のこと
白髪染めでヘアマニキュアよりオススメかもしれないノンジアミンヘアカラー剤というもの
アルカリ性酸化染毛剤での白髪染めでジアミンアレルギーをお持ちの方は、他ヘアカラー剤を使うしかありません。
ジアミンが含まれないノンジアミンヘアカラー剤での白髪染めです。
『白髪染めでアレルギーが出た方も使えるノンジアミンヘアカラー剤の特徴や仕上がりを紹介』では、ノンジアミンタイプの酸化染毛剤を紹介しました。
ここでは、また別のヘアカラー剤の紹介です。
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ヘアマニキュアのようでヘアマニキュアじゃない!白髪染めでも調子がいいノンジアミンヘアカラーとは
ヘアマニキュアでの白髪染めのデメリットや出来ないことが
- 明るくは出来ない(脱色作用がない)
- 色持ちが悪い
- 根元から白髪を染めることが出来ない
- 地肌に着くと落ちない
- 染めてから4〜5日は色移りしやすい
というようなことがあります。
そのため、髪とお肌に負担がないとはいえ「白髪をキレイに色持ち良くしっかり染めたい」というご希望の方には不向きでした。
地肌に着けれないから根元がしっかり染まらないということが、ヘアマニキュア最大のデメリットでした。
(ヘアマニキュアでの白髪染めにも良いことはあります。詳しくは『白髪染めで使われるヘアマニキュアとはどんなヘアカラー剤なのか?すべてを解説』をご覧ください)
そんな最大のデメリットがメリットになったのがこのノンジアミンカラー剤です。
「ル・ポリサージュ」という新しいタイプのノンジアミンヘアカラーです。
ル・ポリサージュでの白髪染めの特徴や仕上がりは?
このル・ポリサージュはジアミンフリーで白髪を染めることが出来ます。
詳しい情報は、公式サイトのDEMI『Le POLISSAGE(ル ポリサージュ)』もご覧ください。
ジアミンフリーのル・ポリサージュでの白髪染めの仕上がり
ヘアマニキュアと同じく、脱色作用はないため黒髪を明るくする作用はありません。しっかりと時間をおいて染料を定着させています。
では、次にヘアマニキュアの仕上がりと比べてみましょう。
どちらも暗めのブラウンでの白髪染めです。染まり具合に大きな差は出ません。
ただ、ポリサージュでは白髪染めで選べる色はわずかなので、自ずと暗めのブラウンとなります。
ジアミンフリーのル・ポリサージュの白髪が染まる仕組み
「へマニキュアのようでヘアマニキュアじゃない」といのうは、白髪が染まる仕組みがヘアマニキュアに良く似ているところからです。
まず、ヘアマニキュアの白髪が染まる仕組みがこちら
アルカリ性酸化染毛剤のように髪内部での発色ではなく、髪表面のキューティクルの隙間に定着するような染まり具合です。
続いて、ル・ポリサージュの白髪が染まる仕組みがこちら
白髪が染まる仕組みは、ヘアマニキュアと似たように髪のキューティクル付近で染着します。
ル・ポリサージュの出来ること出来ないこと
根元から白髪を染めることは出来ますが、出来ないこともあるのです。
【出来ること】
- 白髪も染めれる
- 髪のキューティクルを開かずに染めれる
- ジアミンアレルギーの方にも使える
- キレイな色が出せる
キューティクルを開くことなく染めれるので、髪に負担をかけずに根元から白髪染め出来ます。
白髪染め利用ではなく、ブリーチカラーなどの外国人風カラー目的ならキレイな色味も出せる。
【出来ないこと】
- 黒髪を明るくすること(脱色)
- 白髪を濃く(暗く)しっかりと染めることが出来ない
- 美容師でないと難しい
染める前より明るくすることは出来ません。
ジアミンアレルギーの方が、黒髪も明るくしながら白髪も染めようと考えると、ル・ポリサージュ単品使用だけでは無理です。
ジアミンを含まないライトナーやブリーチといった脱色剤で、事前に明るいベースを作っておく必要があります。
しかし、それでは施術工程も増えるし、何より髪のダメージが発生します。
(ジアミンアレルギーがなければ、アルカリ性酸化染毛剤で染めることで実現可能です)
ル・ポリサージュのメリット・デメリット
ヘアマニキュアと同じようなデメリットがあります。
【メリット】
- 頭皮に着いても地肌は染まらない
- キューティクル補修、頭皮保湿の効果
- ハリ・コシなど質感UP
地肌についてもシャンプーで落とせるので、根元から白髪を染めることができるのがヘアマニキュアとの1番の違い。
【デメリット】
- 地肌は染まらないとはいえ、染める時に注意は必要
- 毛髪表面での染料定着のためシャンプーのたびに落ちていく
- カラー後数日は色移りに注意
- ヘアマニキュアほどでもないがカラーチェンジしづらい
ヘアマニキュアみたいにそのまま地肌は染まらないが、少し茶色っぽく頭皮に色が着きます。(気にならないほどではありますが)
色落ちが早いです。下記画像を参考に
しっかり染まっていた白髪も全体的に薄くなっています。
次は、同じくジアミンを含まず、髪に負担なく、ヘアマニキュアと違い根元から染めれるヘナとルポリサージュ比べてみましょう。
お二人とも白髪の量は同じくらいで、左がヘナ、右がル・ポリサージュでの白髪染め。
間違いなくヘナの方が色持ちが良いです。
ヘナは染めれば染めるほど濃く定着していくので、白髪部分の色褪せはル・ポリサージュに比べると良いです。
→『植物性染料ヘナで白髪染めの特徴や仕上がりを詳しく紹介』
それと、ヘアマニキュアと同じく色移りの心配がゼロではありません。濡れたまま放置すると色移りが起こりやすいです。
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【まとめ】ジアミンを一切含まないル・ポリサージュでの白髪染め
メリットもデメリットも明確で、とにかく白髪染めで使うには前提として「ジアミンアレルギーの方」ということです。
そもそも、このジアミンフリーのル・ポリサージュは、白髪染め用に作られたヘアカラー剤ではないということです。
それを白髪染めで使用するとなると、デメリットの方が大きいと感じてしまいます。
同じくジアミンアレルギーがあっても使える白髪染めとして、ヘアマニキュアのようでヘアマニキュアとは違い根元から染めれる。という部分だけがメリットに感じています。
美容師の僕が白髪染めでオススメできる方は、
- ジアミンアレルギーがある
- 仕上がりは明るくならなくていい
- 色持ちは悪くても根元から白髪を染めたい
- 植物性染料ヘナの匂いが苦手
- 髪の質感をUPしたい
のご希望全てに当てはまる方です。
その上で、毎回フルカラーする必要があります。髪のダメージはないので、毎回全体染めも問題ありません。
ジアミンアレルギーがあっても白髪染めをしたい方には、ジアミンを一切含まないノンジアミンヘアカラー剤しか使えません。
ル・ポリサージュ以外での選択肢は、
となります。
ジアミンアレルギーが出た方の白髪染めは、まずは担当美容師と相談することが大切です。
また、どこの美容室でも取り扱っているわけではありません。
ジアミンアレルギーのある方は、美容室で白髪染めの予約をする際に必ず「アレルギーがある」ということを伝えてください。