大人女性に本当にオススメしたいアッシュの白髪染めを紹介

アッシュの白髪染め

年間1500名以上の白髪染めをしている美容師が、大人女性に本当にオススメしたいアッシュの白髪染めの全てを紹介します。

  • 白髪染めでは明るくできない
  • 明るくすると白髪は染まらない
  • 白髪染めで透明感あるアッシュにはできない

よく言われることです。

でも、これからもずっとオシャレなヘアカラーをしていたい大人女性には、白髪染めでもアッシュ系カラーにしたいというご希望があります。

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白髪染めで大人女性の雰囲気をUPさせる「アッシュ」

アッシュで雰囲気UP

大人女性の白髪染めで大切なことは「雰囲気」です。

想像してみてください。
「あっ!あの人オシャレな雰囲気だな〜」と感じる方のファッションや髪色。

髪色も雰囲気を出すのに大切です。白髪を染めている方でもアッシュ系カラーにできないわけではありません。

外国人風カラーといわれるグレージュやハイトーンカラーも、アッシュ系でオシャレな雰囲気が出ます。

グレージュやハイトーン

ただ、雰囲気と同時にかなりのダメージも出ます。実現するにはブリーチによる脱色が必須となるからです。

ブリーチはヘアカラー施術において1番ダメージが出ます。とはいえ、透明感のあるキレイなアッシュを出すことにおいて、ブリーチ施術はかなり有効な施術となります。

難しいところではあります。雰囲気が出てもツヤがなくパサついてしまっては、大人女性にとって残念な仕上がりとなってしまいますから。

ブリーチ施術をせずにオシャレなアッシュ系カラーにする方が大人女性にはオススメできます。

「雰囲気+ツヤ感」が白髪染めでのアッシュには大切

ツヤ感が大切

確かにブリーチを使ったグレージュやハイトーンカラーは、白髪をボカしながらオシャレに仕上げることができます。

しかし、大人女性にとっての白髪染めで忘れてはいけないのが「いつもキレイに」ということ。

白髪でお悩みの大人女性にとって1番気になるのが伸びてくる根元の白髪です。

大人女性がキレイな状態をキープするには、定期的な白髪染めが必ず必要となります。

定期的にするからこそ

  • ダメージはなるべく抑えて
  • 白髪も目立たないように
  • 雰囲気のある仕上がり

が大切となるんです。

ブリーチもご希望によっては必要となりますが、定期的な白髪染めをする大人女性にはオススメはできません。

「白髪がピンピン飛び出して気になる…」という経験はありませんか?

それは、白髪は黒髪と違って水分量も少なく「パサパサ、ゴワゴワ」した質感であることも多く、どうしてもツヤが出づらく収まりの悪い髪だからです。

白髪が多くなってくるとスタイル全体の収まりが悪くなる原因の1つです。

さらにブリーチによるダメージが加わると……余計に収まりが悪くなります。

白髪が増えてきて髪の収まりが悪くなることもあります。それは黒髪とは違う髪質の白髪が原因かもしれません。

アッシュとはどんな色なのか?なぜアッシュがオススメなのか?

『アッシュとは?』

白髪染めでも雰囲気が出せるアッシュとはどんな色で、なぜ大人女性にオススメできるのか?

アッシュとは「くすんだ色」

「アッシュ(Ash)」色でいうと灰色です。

ただこれは「灰色」という1色を限定して言うのではなく、ヘアカラーにおいては「くすんだ〜」「くすみがかった〜」という意味合いで使われます。

アッシュ系カラーにはいろいろとあります。美容室によっても美容師によっても呼び方が微妙に違ったりします。

  • マットアッシュ
  • アッシュベージュ
  • ピンクアッシュ
  • ラベンダーアッシュ
  • アッシュブラウン

などなど、どれも「くすみがかった〜〜色」「〜〜のくすんだ色」と考えてください。

また、アッシュはヘアカラーにおいては寒色系に分類されていて【青・緑】といった系統の色を表現するときに「アッシュ系カラー」と呼ばれています。

反対に暖色系が【赤・オレンジ】といった系統のヘアカラーです。

アッシュがオススメできるのは黒髪特有の赤味を抑えて「やわらかさ」が出せるから

赤味を抑えたやわらかい仕上がり

日本人の黒髪は赤味の強い黒色です。

その黒髪を明るく染めていくと、どうしても赤味が出てきてしまうのです。

黒髪をブリーチで明るくしていった時のイメージが
【赤茶→赤→オレンジ→金髪】
という流れで明るくなっていきます。

アッシュ系カラーにはこの赤味を抑える効果があり、日本人の黒髪では出しづらい柔らかい雰囲気で仕上げることができます。
(白髪染めでは髪の状態に合わせて調合が必要です)

ただ、白髪染めヘアカラー剤で黒髪の赤味を抑えることは難しく、キレイなアッシュの仕上がりになりづらいのです。

「ツヤっぽさとやわらかさ」どちらも大人女性の魅力を引き出すために大切な質感です。

白髪染めで暗く染めているだけではオシャレな雰囲気は出しづらいです。

スタイリング次第でやわらかさも

もちろん落ち着きのあるダークブラウンでも、ヘアスタイルやスタイリング次第で大人女性の魅力を引き出すことは可能です。

しかし「髪色」で出せる雰囲気があるなら、大人女性にアッシュ系の白髪染めはオススメとなります。

【なぜ白髪染めで赤味の感じる仕上がりになるのか?】
答えは、

白髪染めでもキレイなアッシュ系カラーにする方法

「白髪染めだからアッシュにはできない」というわけではありません。

ただ、白髪染めをし続けている方は明るいアッシュにするにしても、簡単なことではありません。

明るめの白髪染めをしてきた方であれば、髪の状態次第では1〜2回の施術でアッシュ系に仕上げていくことができる方も多いです。

しかし、白髪をしっかりと染めるために暗めの白髪染めを続けてきている方は、いろいろと方法はありますが、複数回の施術は必ず必要になってくると考えてほしいです。

ここでは、暗めの白髪染めからアッシュ系にカラーチェンジしていく方法を紹介します。

ブリーチを使ったハイトーンのアッシュ系カラーにする方法ではありません。
定期的な白髪染めをしながら、全体の雰囲気をやわらかい雰囲気のアッシュ系カラーにチェンジしていく方法です。

暗めの白髪染めからアッシュ系カラーのやわらかい雰囲気に染めていく方法

暗い白髪染めから徐々に変えていく

ブリーチは使いません。時間は掛かりますが、なるべく髪の負担は抑えてアッシュ系に変えていくのが目的です。

施術は【根元は白髪染め】【毛先はおしゃれ染め】の塗り分けを複数回繰り返します。

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暗い白髪染めから明るい白髪染めには【塗り分け】が必要

  1. 伸びてきた根本の白髪は明るめの白髪染めで馴染ませる
  2. 白髪染めで暗くなっている毛先は明るめのおしゃれ染めで明るくしていく

という塗り分けを髪の状態に合わせて施術していきます。

塗り分けといっても、同時に施術していくのでフルカラー(全体染め)と変わりありません。

根元を塗ってシャンプーして…その次に毛先(全体)を塗ってシャンプーして…という施術ではなく、1度の施術で行います。

定期的な白髪染めでのご来店時に、これを3〜5回ほど繰り返していくと、ブリーチしなくても全体的に明るさが出てきます。
(髪の状態で回数は変わってきます。中々ならない方もいます…)

わかりやすい流れを画像で紹介すると

まだ暗い状態の時

伸びてきた根元は毛先の明るさに馴染む程度に明るめの白髪染めを塗ります。同時にそれ以外の毛先は明るめのおしゃれ染めで明るくなるようにしていきます。
(1回では明るくなりません)

次のご来店時も髪の褪色(色落ち)を確認しながら、これを複数回繰り返していきます(3〜5回)

すると。だんだんと全体的に明るくなっていきます。

繰り返すことで明るくなっていく

髪の状態にもよりますが徐々にこのように明るくなっていきます。ブリーチは全く使っていません。

このくらいの明るさまでなってくると、アッシュ系カラーもキレイに色が入りやすいベースとなります。

アッシュを入れてやわらかく

最後はやわらかい雰囲気が出るように【根元と毛先の塗り分け】でアッシュ系カラーに仕上げていきます。

どのくらいの頻度で白髪染めを定期的にしていくのかでも変わってきますが、月1回の白髪染めであれば3〜5ヶ月くらいは最低でも必要となります。

白髪染めでどこまで暗くなっているのか?どのくらい染料が残っているのか?でも明るくなっていくまでに掛かる回数も変わってきます。
実際に見てみないとわかりませんし、回数を重ねていかないとわからないこともあります。

ただ、ブリーチでの施術に比べればダメージは抑えることができます。

白髪染めをして暗くなっている髪というのは、ブリーチを使わないと明るくできない場合もあります。

【暗い白髪染め→明るい白髪染め】へのカラーチェンジは、多少のダメージも時間も掛かる施術となります。

白髪染めでもやわらかいアッシュ系カラーにする時のポイント

「塗り分け」は美容室でしかできない施術です。

そして、この塗り分けで白髪染めでもキレイにアッシュ系にするときのポイント(考え方)が、

【白髪があってもグレイカラーではなくファッションカラー】です。

白髪を染めるために白髪染めだけを使うのではなく、おしゃれ染めをうまく使って雰囲気重視で髪色を仕上げるということです。

「白髪があるから白髪染めでしっかり染める」という考えのままでは、キレイなアッシュにはなりません。

新しく伸びてきた根元の白髪は白髪染めヘアカラー剤もうまく調合します。しかし、明るくなった毛先にはファッションカラーだけを調合して染めていきます。

根元も毛先も白髪をしっかりと染めようとするから、雰囲気のあるキレイなアッシュにならないのです。

白髪でお悩みの方からしたら「白髪をしっかりと染めたい」と思うのは当然ですが、そこの考え方を少し変えることも大切です。

「白髪を染めると考えずに雰囲気を大切に染める」と考え、結果的に白髪が目立たなくなり、明るさも暗くならずに仕上げることが大人女性にはオススメな白髪染めです。

大切なことは、

  • ブリーチは使わず回数を重ねて明るくしていく
  • ある程度のベース(明るさ)になるまでは繰り返す
  • 白髪があってもファッションカラーもうまく使う

ということです。

大人女性にブリーチがオススメできない理由

ブリーチ施術

先ほども紹介しましたが、ブリーチは透明感のあるキレイなヘアカラーに仕上げるためには1番有効です。

今は、ブリーチもダメージを感じさせないように仕上げることがある程度は可能です。ただ、あくまで「ダメージを感じさせない」だけで実際は傷みます。

今までもブリーチ施術をして「ダメージと色持ちが気になる」という白髪でお悩みの大人女性のお客様を担当してきましたが、皆さんの共通して言えるお悩みが

  • 透明感を出すためにブリーチを使っているため色持ちが悪い
  • 繰り返しのアッシュ系カラーでブリーチした毛先だけが青緑っぽくなっている
  • コテやホットカーラーなどで巻かないと収まらない

仕方がないことではありますが、ブリーチのデメリットがかなり気になっています。

【すぐに色落ちする】

1回でもブリーチをした髪というのは、髪表面のバリア機能であるキューティクルの損傷も大きく、髪内部の必要な物質も少なくなっている状態となります。

髪表面のキューティクルが無くなると、ヘアカラー剤の浸透が早く染まりやすいのですが、その分色落ちも早くなります。

髪内部の必要な物質(間充物質)が少なくなると、ヘアカラー剤の染料も定着しづらくなり、色落ちが早くなります。

キレイな透明感を出せるブリーチですが色落ちはものすごく早いです。

仕上がりにもよりますが、キレイな状態は2週間も保てません。

【ブリーチの毛先だけが青緑っぽくなる】

ブリーチで明るいベースができると、次回以降はブリーチせずに比較的キレイにアッシュにすることができます。

毎回、ブリーチせずに透明感のある仕上がりにできるということです。

ただ、色落ちしやすいブリーチ毛もアッシュ系(青系)カラーを続けていくうちに、ヘアカラーの染料が残り青緑っぽくなることがあります。
(補色というものが関係してきます)

【コテやホットカーラーで巻かないと収まらない】

ブリーチをした髪というのはダメージがかなり目立ちます。乾かしてオイルなどのトリートメントを付けただけでは収まりません。

コテ(カールアイロン)やホットカーラーなどの熱を髪に加えないと、ツヤも出ないし収まってくれなくなります。
(髪質やブリーチ前の髪の状態にもよりますが)

白髪も伸びてきて気になるのに、

  • ブリーチ部分はすぐに色落ちするから毎回フルカラー(でもすぐ色落ちして明るくなりすぎる…)
  • 毎回アッシュ系に染めてるから毛先が色落ちしてもほんのり青緑っぽい…
  • ダメージが気になるのに毎朝巻くから余計に傷む…

という状態。想像してみてください…

白髪でお悩みの大人女性が求めるものとは違うため、ブリーチはお勧めできません。

ただ、本当に透明感あるハイトーンやグレージュといった仕上がりにしたい場合は、ダメージを気にせずチャレンジしてみるのも1つです。
ダメージを気にしていては絶対にできません。

大人女性は髪質の変化も感じ始める方も多く、スタイルの収まりの悪さやスタイリングのやりづらさも感じてきます。

ブリーチを使ってキレイにアッシュにする方法は、確かに仕上がりは抜群に透明感が出てオシャレになります。

しかし、髪色が出してくれる雰囲気と引き換えにダメージは覚悟する必要があるのがブリーチです。

とてもキレイな透明感を出せるブリーチ施術ですが、白髪染めをしている方にはオススメはできません。

そもそも白髪染めヘアカラー剤だけでは透明感を出すこともできません。

【まとめ】大人女性の白髪染めで大切なこと

大人女性の白髪染めで大切なこと

白髪染めをしている大人女性の中には、暗くしたくて暗めの白髪染めをしているわけではないという方も多くいます。

  • 白髪は暗くしないと染まらない
  • 白髪染めではアッシュ系にキレイに仕上げることができない

このように思って仕方なく暗めの白髪染めを続けていたりするわけです。

白髪があっても雰囲気のあるアッシュ系カラーにしていくことは可能です。

【暗い髪から白髪染めでもアッシュ系にするときは?】

  • ブリーチは使わず回数を重ねてみる
  • 根元は白髪染めも調合。毛先はオシャレ染めで雰囲気を。

仕上がりも大切ですがダメージは極力抑えて、今後の定期的な白髪染めのことも考える。

そして、白髪をしっかりと染めることも大切ですが、考え方を変えて雰囲気を出して白髪を目立たせなくさせることです。

白髪は伸びてきます。生えている場所や量は個人差があり、目立ちやすい目立ちにくいも違ってきます。

とはいえ、3ヶ月以上も放置できることではありません。

定期的な白髪染めをしている大人女性の多くは「毎月1回」は最低でも白髪染めをします。

キレイなアッシュになっても髪のダメージや色落ちが目立っては、毎日のストレスになりかねません。

【大人女性が白髪染めで気をつけるべきこととは?】

  • 髪だけでなく頭皮の健康状態に気をつける
  • キレイに保てるペースでの白髪染め

髪質の変化や白髪の増加も気になることが多いですから、頭皮ケアも意識することが大切となります。

また、白髪の状態によりキレイな状態をキープするためには、定期的な白髪染めも必要となってきます。

【白髪で悩みの大人女性に知っておいて欲しいこと】

大人女性の白髪染めでオススメしたいアッシュ系カラーは、ブリーチを使わずにダメージを抑えて、白髪染めだけではなくおしゃれ染もうまく使うことです。

今の髪の状態やこれまでの白髪染めの施術履歴によって、アッシュ系カラーにするためのベストな施術工程は変わってきます。

(ブリーチによる透明感ある)仕上がりを優先すれば大きなダメージは避けれません。

ダメージを少なくすることを優先していくと、アッシュの仕上がりにも限界があります。

まずは担当美容師に「白髪染めでもアッシュにしたい」という希望を伝え、ダメージを抑えてどこまでアッシュの雰囲気が出していけるか相談してみることが大切です。

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