- 2020.07.14
- 美容室での白髪染めについて
白髪染めが上手な美容師は?比較的年齢の高い美容師なのか?
「白髪染めが上手な美容師さんってどんな美容師?」と考えることがあるかと思います。
その答えは『美容師歴が長い美容師』です。
その理由を紹介します。
また若い美容師でも白髪染めが得意な場合もあるので紹介します。
美容師歴が長い美容師は白髪染めが上手である確率が高い
白髪染めで狙った通りの仕上がりにするのに重要となることは『経験』です。
経験といっても単純に美容師としての経験というわけではなく、白髪染めの経験です。
白髪の生え方や量、増えるスピードなどは個人差があり、コレを使えば白髪でお悩みのどんな方も絶対狙い通りに出来るというものはありません。
そのため、お客様の白髪の状態に合わせて
- ヘアカラー剤の選択・調合
- 施術方法(塗り分けなど)
を考えて白髪染めする必要があります。
これは、たくさんの白髪染めのお客様を担当してきて得られる知識と経験則から導き出されます。
『白髪染めのお客様を担当してきた数』が重要となります。
スポンサーリンク
美容師が白髪染め世代を多く担当するようになるのが30代から
僕もそうでしたが、自分が20代の時は同世代〜少し上の方を担当することが多く、ヘアカラーするお客様の中で白髪染めの割合は低かったのです。
美容師の自分が年齢を重ねていくと同時にいつもの担当のお客様も同じように年齢が上がっていきます。
20代だった自分が30歳になり、お客様も白髪で悩み始める年齢になってくるわけです。
そうなると、ヘアカラーの中でも白髪染めのお客様も徐々に増えてき始めます。
また、ご新規のお客様を担当させていただく場合も後輩の若手スタイリストが白髪の悩みが少ない若い世代のお客様を担当し、自分は30代後半〜ご年配のお客様を担当するようになります。
すべての美容室がこのようにしているわけではありませんが、比較的このようにして美容師は経験を積んでいくことが多いです。
これはお客様の満足度を最優先に考え、美容師としての成長も考えた時に無理がないと考えられていることが1つの理由です。
それなので、白髪染めご希望のお客様を担当するようになるのは、ある程度の美容師歴がある年齢を重ねてきた美容師であることが多くなります。
白髪染めのお客様を担当してきた経験が少ない美容師とは
先に紹介したように比較的若い美容師は、どうしても白髪染めのお客様を担当する機会が少ないと言えます。
経験値が足りないと分からないことがあります。自信を持てなかったりします。
初めて白髪染めご希望のお客様を担当する時、
- どのヘアカラー剤を使うのがベストなのか?
- このヘアカラー剤だけで白髪も染まってくれるのか?
- 暗くなりすぎてしまわないか?
- 色味は狙い通りに発色するのか?
など、不安要素がたくさん出てきます。
僕はそうでした。
最低限の白髪染めの知識は持っていましたし、白髪染めヘアカラー剤を使ったことがなかったわけでもありません。
数はわずかですが白髪染めのカラーモデルさんも経験したことがあるからです。
それでも、今まではおしゃれ染め(ファッションカラー)ばかりを使ってきていたので、白髪染めに自信が持てませんでした。
そうなると頼りになるのは周りの先輩や同期です。とはいえ、仕事中で訊けないというタイミングだったりもします。
そこで、白髪染めヘアカラー剤を作っているメーカーが指標として用意しているカラーチャートを頼るしかありません。
しかし、これはあくまで1つの仕上がりの目安なだけです。
お客様の白髪の状態がこの目安に当てはまるわけでもないのです。
とにかく手探りな状態になります。今までのヘアカラーの経験と白髪染めヘアカラー剤の基礎知識だけで挑むわけですから。
僕の場合は、この初めての経験をなんとか問題なく乗り越えることができました。
(この時のお客様には申し訳なかったのですが、自信も確証もない中でのある意味でラッキーと言えます)
白髪染めの経験値が少ないとはこういうことです。
どの美容師も『はじめて』という経験はするわけです。
- はじめてのお客様
- はじめてのお客様のカット
- はじめてのお客様のパーマ
- はじめての……
など、必ず『はじめて』は乗り越えてくるもので、白髪染めも同じです。
スタイリストデビューして間もない美容師は皆そうです。
若い美容師がやりたい(学びたい)技術が白髪染めではない
残念ながら、僕もそうでした。
自分が若いうちは、美容師として学びたい技術、担当したいお客様というのは、デザイン性が高い(当時、若い子の間で流行っていると思っていた)スタイルをご希望のお客様でした。
それは白髪染めではありませんでした。
ブリーチを使ったダブルカラー、ハイライトの入ったデザインカラー、若い自分が興味のある技術ばかりを積極的に経験を積んで、興味のない白髪染めは最低限必要な経験だけ。
僕がそうだったから、他の若い美容師も皆同じというわけではありませんが、少なくはないと思います。
このような美容師としての考えから若いうちは、どうしても白髪染めの知識や経験を積む機会が少ないことが多いのです。
白髪染めのお客様を多く担当してきた言える美容師は、30歳前後からと僕は思っています。
とはいえ、ここまで解説してきておいてなんですが、必ずしも美容師歴が長く年齢が高めの美容師が皆白髪染めが上手かというと、そいういうわけでもありません。
それに、美容師歴の短い若い美容師は白髪染めが下手というわけでもないのです。
若い美容師でも白髪染めを得意としていることもある
美容師は技術職です。技術職とは経験値が高くなるほど、技術力が上がっていきやすい仕事です。
たくさんのお客様を担当させていただくことで、美容師としての技術力・対応力などが向上します。
単純に美容師歴で考えれば、長ければ長いほど上手くなるものです。
しかし、美容師歴が短くても働く環境によっては多くのお客様を担当してきたという若い美容師もいます。
同世代の若いお客様だけでなく、年配のお客様まで幅広く担当してきた経験を持つ若い美容師もいます。
若くても勤めている美容室が『白髪染めを得意としている美容室』であったりすれば、自然と白髪染めのお客様を多く担当するようになります。
若くても白髪染めの技術に興味を抱く美容師がいてもおかしいことでもありません。
勉強しようと思えば、美容師に年齢はあまり関係ありません。
僕が白髪染めを勉強しはじめたキッカケも『担当していたお客様に白髪が生えてきてお悩みだったから』というものです。
それなので、必ずしも若い美容師は白髪染めが苦手であるとは思わないでください。
若い美容師でも上手に白髪染めしてくれることもありますので。
スポンサーリンク
白髪染めを得意としている美容師は白髪染めの経験値が高いんです
あくまで白髪でお悩みのお客様が美容室を探す時、白髪染めが上手な美容師に担当してほしいと考えたときの、失敗と感じない選び方の目安と思ってください。
白髪染めのお客様を多く担当してくると、様々な白髪の状態のお客様を見てきています。
白髪染めという技術の幅が広がり、提案力も増してきます。
もし、初めて行く美容室で白髪染めをお願いするなら、失敗が少ないのはお店の中でも店長クラスや年齢が高め(30代以上)の担当者を指名するといいかもしれません。
ただ、担当者の指名ができなくて若い美容師が担当することもあると思いますが、しっかりと白髪の悩みと希望を伝えて相談してみてください。
きっとお客様の悩みを共有して、一緒にヘアスタイルを作ってくれると思いますので。
ヘアスタイルを作るのは美容師ですが、お家でカタチにするのはお客様でもあります。白髪染めもヘアスタイルを作る技術の1つであり、美容師とお客様が共に作り上げるものといえます。
【白髪染めで美容室選びで悩んでいる方へ】
こちらの記事を参考にしてみてください。
きっとお役に立つはずです。