- 2020.06.15
- ご自宅での白髪染めについて
白髪染めシャンプーを使っても根元の白髪はしっかり染まりません…
「白髪染めシャンプーなら自分でも簡単に白髪を染めれそう!」と考えて、ご自宅で白髪染めシャンプーを使う方もいます。
残念ながら思うような仕上がりにならない方が多いです。
気になる白髪がしっかりと染まらないのです。特に新しく伸びてきた根元の白髪は染まりづらいです。
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「白髪染めシャンプーを使ってみた」というお客様の感想でよくあること
「気になる根元の白髪が全然染まらなかった…」
いつもは美容室で白髪染めしてるけど、興味があって試しに使ってみたけど、全然根元の白髪が染まらない。
染まらないから長めに時間を置いてみたけど、あまり変わらなかった…
「毛先だけが暗く染まっちゃった…」
根元の白髪が染まらなくて、毛先だけが暗くなってしまったので明るくしてほしい…
白髪染めシャンプーで白髪をしっかりと染めることは難しいです。美容師が使ってもしっかりと染めることは難しいです。
- 伸びてきた気になる白髪が染まらない
- 毛先ばっかりが暗く染まる
このような仕上がりになってしまう方は多いです。
白髪染めシャンプーとはどんなものなのか?
なぜ白髪染めシャンプーで白髪が染まりづらいのか?を説明します。
白髪染めシャンプーとは?
シャンプーしながら気になる白髪を徐々に目立たなくさせることができるシャンプー剤です。
あくまでシャンプーです。
それなので「しっかり白髪を染めよう!」と考えて使うものではありませんし、1回で白髪が目立たなくなるわけでもありません。
白髪染めシャンプーの染料は塩基性とHC染料
白髪染めトリートメントと同じタイプの染料です。
髪表面を中心に付着して白髪を染めることができます。
白髪染めシャンプーのメリットとデメリット
数多くの白髪染めシャンプーが市販されていますが、基本的に髪が染まる仕組みは同じです。
白髪を染める上でのメリット・デメリットも同じくあります。
白髪染めシャンプーのメリット
- 髪が傷まない
- 頭皮に優しい
- 難しいテクニックがいらない
- アレルギーの心配が少ない
シャンプーなので使い方は簡単。誰でも手軽に使えます。
髪と頭皮に優しく、白髪染め(酸化染毛剤)にアレルギーがある方でも比較的安心して使えます。
(絶対にアレルギーが出ないわけではありません)
白髪染めシャンプーのデメリット
- 黒髪を明るくすることはできない
- 1回でしっかり染まらない
- 色持ちが悪い
- 明るく染め直しづらくなる
一般的なヘアカラー剤と違って脱色作用がないため、髪を明るく染めることはできません。使えば使うほど暗くなっていきます。
白髪をしっかり染めるには時間も回数も必要となり、使い続けていないと色持ちしません。
そして、使えば使うほど明るく染めなおすのが困難となります。
白髪染めシャンプーを使うのがオススメな方
「気になる白髪をしっかり染める」という目的でオススメできる方はいません…
あえてオススメできる方を挙げるなら、
- 髪を明るくすることはない
- 染まり具合よりもとにかく髪を傷ませたくない
- 黒髪より白髪の量が多い
- 白髪が目立たなくなればいい
使い続けると髪を明るく染めづらくなるので、明るくすることを考えない方です。
白髪の量が少ないうちは、白髪染めシャンプーでは白髪をボカすことが難しく、キレイな仕上がりにはなりづらいです。
白髪の染まり具合より何より「髪を傷ませたくない」というご希望が強い方でないと、いくら使っても満足度は低くなるかと思います。
白髪染めシャンプーは「シャンプーゆえの特徴」があって、白髪をしっかりと染めることには適しません。
なぜかというと…
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なぜ白髪染めシャンプーでは白髪がしっかりと染まらないのか?
シャンプーだからです。
白髪染めではありません。
- 気になる根元の白髪が染まらない…
- 毛先ばっかり暗く染まる…
となる理由を説明します。
髪に密着しないシャンプーは白髪が染まりづらい
白髪をしっかりと染めるには、染料が髪にしっかりと密着する必要があります。
シャンプーは泡になるので空気も含んでいて髪への密着度が悪いのです。
比べるとわかりやすいのですが、
- クリーム状
- ホイップ状
この2つだと髪にしっかりと密着するのは断然クリーム状です。
美容室の白髪染めで使用されるヘアカラー剤は、ほとんどがこのクリーム状のヘアカラー剤です。
そうでないと白髪をしっかりと染めることができないからなんです。
白髪染めシャンプーを髪に付けて泡立てた時、どうしても根元付近(地肌)が1番密着しづらくなります。
それには訳があって、
- 根元の髪の立ち上がり
- 頭皮全体にまんべんなく泡立てするのが難しい
- 時間が経つと毛先に向かって流れやすい
ということがあり、泡が密着し続けてくれません。密着し続けないと染料が髪に付きません。
だから、1番気になる伸びてきた根元の白髪が中々染まってくれません。
泡になってしまうシャンプーで根元の白髪を染めるのは適さないのです。
「気になる根元の白髪が全然染まらない…」という仕上がりになりやすい理由です。
そして「毛先ばっかり暗くなっていく」のもこれが理由です。
根元付近は泡が密着しづらく、毛先は髪1本1本が泡で密着しやすいから根元以外の髪はそれなりに染まってくれます。
根元も毛先と同じように染まっていればいいのですが、根元が染まってないので毛先だけが余計に暗く染まった感じがしやすいのです。
白髪染めシャンプーより(まだ)白髪染めトリートメントの方がお勧めできる
『白髪染め〇〇』という白髪が染まる商品を使おうと考える方は、とにかく白髪が気になっているわけです。
それにも関わらず、白髪が思ったように染まらないのでは使う意味がありません。
ご自宅で白髪を染める時に、
- 手軽で簡単に
- 髪が傷まない
と考えて白髪が染まる商品を選ぶなら、白髪染めシャンプーよりかは白髪染めトリートメントの方がお勧めできます。
白髪染めシャンプーは泡タイプ。
白髪染めトリートメントはクリームタイプ。
クリーム状の方が白髪は染まりやすいからです。
それと、白髪染めトリートメントには(白髪染めシャンプーに比べて)他にもメリットがあります。
白髪染めトリートメントなら根元の白髪だけを染めることも可能
クリーム状なので粘性があり、泡と違って必要な部分にだけ塗りやすいです。
シャンプータイプは、どうしても毛先まで全体的に泡立ってしまうので、毛先が傷んでいたりすると毛先ばかりが暗くなってしまいやすいです。
白髪染めシャンプーのデメリットである「毛先が暗くなりやすい」が起こりにくいです。
(但し、毛先に付かないように塗るテクニックは必要となります)
とはいえ、白髪染めでもオシャレを楽しみたい方には、
- 白髪染めシャンプー
- 白髪染めトリートメント
はオススメはしません。
一般的な白髪染めで表現できる色に比べると色数も少ないですし、何より黒髪を明るくすることができないので、白髪の量が少ないと明るい仕上がりにもできません。
髪と頭皮には優しいけど、白髪をしっかり染めてオシャレに仕上げるのには無理があります。
【白髪染めトリートメントが気になる方へ】
ご自宅で簡単に使える白髪染めトリートメントには必ず知っておいてほしいことがあります。
できることできないことを理解して使わないと後悔することになりかねません。
【まとめ】白髪染めシャンプー
白髪をしっかりと染める目的で使うことはお勧めしません。
日々のシャンプーでなんとな〜く白髪が目立たなくなっていけばいい。と思える方は使ってみてもいいかもしれません。
注意してほしいのは、定期的に美容室で白髪染めをしているという方は、必ず担当の美容師に相談してから使うようにしましょう。
白髪染めシャンプーや白髪染めトリートメントは自宅で手軽に使える分、美容室で白髪染めをする時に影響が出やすいので注意が必要となります。