- 2020.04.15
- 白髪のこと
「多い?少ない?」白髪の量を表す白髪率について解説
白髪の量は、基本的に年齢が上がれば上がるほど多くなり、若いほど少ない傾向にあります。
これは、白髪の原因の1つ「老化現象」が大きく関係してくるからです。
そして、この白髪の量は白髪染めの仕上がりにすごく関係してきます。
白髪が多いか?少ないか?ということが、ご希望の白髪染めの仕上がりにする上で、1つの大きなポイントとなるのです。
この白髪の量を表すのが【白髪率】です。
ご自身の白髪率がどのくらいなのかがわかると、
- 白髪染めをする周期
- オススメの白髪染めの仕方
を判断するときの、1つの目安となるでしょう。
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黒髪に対しての白髪の量を表す「白髪率」
黒髪と白髪の割合で、白髪がどれくらいの量あるのかを表しています。
白髪率0、10、20、30・・・・100%と、
10%ごとで表します。
自分の白髪率を知る目安としてください。
【白髪率0%】
「全部黒髪」
ただ、白髪率1%未満でも生えている場所によっては、白髪が目立つこともあります。
- 白髪染めの必要なし
【白髪率10%】まだまだ少ない白髪
「黒髪が90%で白髪は10%」
まだまだ白髪が少ない方とはいえます。
でも、抜いたり切ったりして対処できる量ではありません。
10%という数字だけで想像すると少ないと考えますが、髪は約10万本生えているので、10%=約1万本の白髪です。
白髪の生えている場所にもよって目立ち始めます。
- 白髪率10%は「もう白髪染め」という方も多いです。
【白髪率20%】だいぶ気になってきます
「黒髪80%で白髪20%」
まだまだ黒髪の方が多いです。
でも、実際の感覚的にはもっと多く感じることがほとんどです。
この量になってくると、分け目を変えたりしても白髪が目立つ量です。
- 完全に白髪染めに移行し、月1回は白髪染めする方が多い
【白髪率30%】白髪染めがほとんどです
「黒髪70%で白髪30%」
伸びてきた根元の白髪も目立つのが早く、白髪染めの頻度も高くなります。
白髪の量は個人差もありますが、年齢でいえば40代半ばから後半くらいの方に多い気がします。
- 白髪染めの周期は4週間を目安にするといいです(2週間過ぎると限界と言われますが…)
【白髪率40%】かなり多く感じます
「黒髪60%で白髪40%」
黒髪の方が多いのですが、白髪の方が全然多いと感じるのがこの「白髪率40%」からです。
白髪の1本は、白髪でお悩みの方からすると10本以上の感覚にもなります。
- 早い方で3週に1度白髪染めをしています(最低3週間は空けるのが理想)
【白髪率50%】境目でもあります
「黒髪と白髪が半々」
「もうほぼ白髪…」なんていう方が多くなりますが、まだ黒髪も半分なんです。
境目というのは、白髪率50%くらいからは「白髪染めじゃなくおしゃれ染めでも」といえる白髪の量です。
「白髪を染めるのではなく、黒髪を染める」という、おしゃれ染め感覚での白髪染めにしていくことも考えられるのが白髪率50%からです。
白髪を黒髪に近づけるのではなく、黒髪を明るくして白髪に近づけていくイメージです(金髪にしていくわけではありません)
- 白髪染めの周期は3〜4週間(明るめで染めていく方が目立ちづらくなってくる)
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【白髪率60%】グレイヘアと呼べる頃
「黒髪40%で白髪60%」
黒髪と白髪の量が逆転します。
「グレイヘア」と呼べる雰囲気が出るのもこのくらい。
白髪率60%は、年代でいうと「60代後半〜」が多いと感じています。
このくらいの白髪の量と年代になってくると「そろそろ真っ白にしていこうかしら…」と考え始める方も出てきます。
- 白髪染めといより徐々に明るく染めていき、白髪をボカす方がオススメ
【白髪率70%】白髪を活かす
「黒髪30%で白髪70%」
白髪を染めているから白髪染めと見られがちですが、白髪染めヘアカラー剤をあまり使わずに染めている方も出てきます。
「白髪染め!」ではなく、ファッション性の高いヘアスタイルと髪色にするオシャレに敏感な方です。
- 白髪染めよりおしゃれ染め感覚でヘアカラーが断然オススメ
【白髪率80%】黒が気になる…
「黒髪20%で白髪80%」
もう白髪よりまだ残ってる黒髪の方が気になってきます。
「後ちょっとなのに…中々真っ白になってくれない」と。
- 「いずれは白髪染めをやめたい」という方は、その準備段階に入ります
【白髪率90%】あと少し…
「黒髪10%で白髪90%」
ほぼ白髪といえます。
黒髪が生えているのも襟足あたりとかで、お顔周りや頭頂部はすべて白髪となっていることが多いです。
- 「もう染めない」という選択でいいと思います(染めるのをやめると黒髪が気になるかもしれませんが)
【白髪率100%】中々ならない…
「全部白髪」
真っ白です。染めなくてもいいですし、透明感ある淡い色に染めてもキレイです。
白髪率60%以上になってきた方々が、この真っ白を目指すことが多いのですが、実はなかなかなってくれません。
白髪率100%、黒髪ゼロ、なりそうでならないんです。
歳を取れば誰でもなるというわけでもないんです。
- むしろ完全に真っ白になる方の方が少ないように思います
白髪率は、あくまでも目安です。
白髪の量は、ある程度年代ごとでの多い少ないはありますが、個人差もかなりありますので「30代の白髪率はコレ!」と明確にはできません。
僕がたくさんの白髪染めのお客様を担当してきた実感としては、こちらで各年代ごとに紹介しています。
実際に白髪率を出すことは難しい…
白髪の量を表す白髪率ですが、100%の精度で白髪率を出すことはできません。
美容室でお客様の白髪を1本1本数えることは、現実的ではありません。数えれるのは、せいぜい白髪率0.1%未満(約100本)です。
(数えるだけで施術時間を使ってしまいますが…)
それに、白髪は生えている場所でも量が違います。
- 頭頂部は白髪率30%
- 内側は白髪率10%
- 後頭部は白髪率1%
などバラバラです。だから、白髪染めで100%均一に仕上げるのは難しいんです。
難しいというか100%は、ほぼムリなんです。
(もちろん仕上がりはキレイになりますが、1本1本で見ていった場合の時です)
白髪染めヘアカラー剤は白髪率をベースに考えて作られてます
例えば、白髪染めの仕上がりが「明るさ7トーン」を希望したとします。
下の画像は、髪の明るさを示す明度です。この中の7トーンにします。
白髪率10%・30%・50%の3つを同じ白髪染めヘアカラー剤の「8トーン」で染めます。
白髪染めはおしゃれ染めに比べて明るくなりづらいので、1トーン明るいヘアカラー剤で染めます。
3つとも同じ8トーンの白髪染めで染めても、仕上がりの明るさが変わってきます。
希望の7トーンに1番近いのが白髪率30%です。
白髪率10%は7トーンより暗い6トーンか5トーンにしかなりません。白髪率50%になると使った白髪染めヘアカラー剤の8トーンくらいの仕上がりになります。
これは、白髪率の違いから同じ白髪染めヘアカラー剤を使っても、同じ仕上がりにはならないということです。
ヘアカラー剤を作っている各メーカーごとで、微妙に仕上がる明るさなどに違いはありますが、白髪染めは白髪率30%を染めた時にヘアカラー剤の示す明るさで仕上がるように作られていることが多いです。
ただ「8トーンの白髪染めを使えば、白髪率30%の方なら8トーンに必ずなる」というものでもありません。あくまで目安となっているだけです。
実際は、髪質や髪の状態に大きく左右されますし、白髪の生えている場所やその場所の白髪率も関係してくるので、お客様に合わせて使用する白髪染めの調合が必要になります。
白髪染めでキレイに仕上げるには、白髪染めヘアカラー剤のことを知っておく必要があります。
美容師は、自分が使うヘアカラー剤の特性などを理解していないと、思ったような仕上がりにすることができないのです。