白髪が染まらない原因と白髪染めのコツを紹介

「いつもすぐに色落ちする」
「白髪染めして2〜3日で色落ちする」
「中々しっかりと白髪が染まらない」

といったことを初めてのお客様に言われることがあります。

『白髪染めで白髪が染まってくれない』

これには、考えられる原因がいくつかありますし、その原因次第で対策も変わってきます。

いつも白髪が染まらない…とお悩みの方は、ご自身の当てはまる原因と対策が見つかるかもしれません。

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白髪が染まっている状態とは?

白髪と黒髪が混在

白髪に色が着けば染まっているかというとそうではありません。

多くの方は『白髪と黒髪』の2つの髪が混在している状態です。この真逆の色の2つの髪が同じ仕上がりに染まっている状態を「白髪が染まっている」と感じる状態です(上の画像)

白髪と黒髪の仕上がりが違う状態が下の画像です。

白髪だけが明るく目立つ

白髪染めをしても白髪染まってないと感じる仕上がりは、白髪と黒髪の仕上がりの差が大きい時です。

白髪が染まらない原因は3つ

  • ご希望の仕上がりが原因となる場合
  • 白髪染めの施術方法が原因
  • 使用する白髪染めヘアカラー剤のタイプが原因

この3つが原因であることがほとんどです。

ただ、白髪が染まらない原因として考えるとこの3つは連動していることであり、1つが原因になっているというよりかは、3つがうまくいっていないと考えることが正しいといえます。

詳しく説明していきます。

ご希望の仕上がりが原因で白髪が染まらないのかも

まず、白髪でお悩みの方が白髪染めをする時に考えることに『希望の仕上がり』があります。

  • 明るめにしたい
  • 明るいアッシュ系の色がいい
  • 自然なブラウンにしたい

など。

このご希望の仕上がりが大きな原因となっている可能性があります。

よく「白髪は暗い色じゃないと染まらない」「明るい白髪染めはできない」といわれることがあります。

この仕上がりの明るさが白髪がしっかりと染まってくれない原因となっているかもしれません。

白髪の量に対して明るい色を希望している

白髪染めでも白髪だけを明るく染めることは可能ですが、黒髪を明るくすることは不得意です。

白髪と黒髪で仕上がりの明るさに差が出るものです。

下の画像の方は、明るさ8トーンの白髪染めで染めています。

白髪は明るく染まる

白髪だけが明るく染まっていて、黒髪は少し暗い仕上がりとなっています。

このくらいの差なら「白髪が染まっていない」とは感じづらいですが、もう少し明るめの白髪染めで染めると、黒髪と白髪の明るさに差が出てきます。

黒髪と白髪の明るさが同じくらいに仕上がらないと「白髪が染まらない」と感じやすいのです。

上の画像の方のように白髪の量が少ない場合に「明るめの白髪染め」で染めてしまうと、黒髪が明るく染まらずに「白髪が染まっていない…」となります。

白髪染めの仕上がりは「白髪の量」が影響してきます。

白髪が少ないうちは、暗めの白髪染めの方が『染まり』が良く、白髪と黒髪の仕上がりも差が出ません。

明るめで染める場合は、白髪をしっかりと染めるのではなく、黒髪を明るくして「白髪をボカす」という考え方になります。

白髪染めで白髪がうまく染まらない原因は、白髪の量に対してのご希望の仕上がりが明るすぎるのかもしれません。

【白髪が染まらないと感じる原因の1つ】

髪の毛全てが白髪という方は少ないです。白髪でお悩みで白髪染めをしている多くの方は『黒と白』両方の髪色が混在した状態です。

ご自身の白髪の量を認識することも白髪をしっかりと染めるために必要となります。

白髪が染まらないのは施術方法が原因かもしれない

白髪染め施術

白髪染めは塗れば染まるという単純な技術ではありません。

白髪の量や髪質、白髪の生えている場所を見極めて、ご希望の仕上がりになるような施術をしなければキレイに仕上がりません。

お客様の中には「家で白髪染めしてみたけどうまく染まらなかった…」という経験をお持ちの方がいます。

  • 市販のモノでも白髪染めを使えば白髪が染まる
  • 説明書通りに塗って時間を置けば染まる

このように考えてセルフカラーをする方もいます。

しかし、髪の状態というのは人それぞれです。

  • 白髪の多い少ない
  • 白髪の生えている場所
  • 髪質、ダメージ度合い
  • ご希望の仕上がり

個人差が必ずあります。こういった白髪染めをする前の状態が大きく影響します。

美容室の白髪染め施術では、お客様の髪の状態に合わせて

  • ヘアカラー剤の選定、調合
  • 塗る順番(塗り分け)
  • 塗布量
  • 放置時間

など、施術方法を考えて白髪染めをしていきます。

これら全てが仕上がりに影響してくるので、確かな知識と豊富な経験も必要となります。

白髪が染まらないとお悩みの方は、このような適切な施術方法での白髪染めができていなことが原因かもしれません。

白髪染めでしっかりと染めるポイントは、

  1. 浸透
  2. 発色
  3. 定着

この3つを理解して施術することです。

白髪が染まったと思ってシャンプーしたら染まっていなかった…というのは、髪の内部で発色していなかったのかもしれません。

白髪は染まったけど2〜3日シャンプーしてたら色落ちしちゃった…というのは、しっかりと定着できていなかったのかもしれません。

元の髪質やダメージ度合いによっても染料の浸透に違いもあります。

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使用する白髪染めヘアカラー剤のタイプが原因かも

どんな白髪染めを使う?

『白髪を染める時にどんなタイプの白髪染めを使うか』で仕上がりに大きな違いがあります。

そして、どの白髪染めヘアカラー剤にも必ずメリットとデメリットが存在しています。

わかりやすいもので『白髪染めトリートメント』で説明すると、髪と頭皮に優しいというメリットがあるけど

  • 白髪の染まり具合は悪い
  • 色持ちが悪い
  • 明るくできない

などのデメリットもあります。

「色持ち良く白髪をしっかりと染めたい」、「黒髪も明るくしながら白髪も染めたい」というようなご希望の方が、白髪染めトリートメントを使えば満足のいく仕上がりにはならないでしょう。

白髪染めで白髪をしっかりと染めるには、ご希望に合わせたタイプの白髪染めヘアカラー剤の選択も重要となります。

白髪染め製品の広告のようにキレイに染まると思ったのに「うまく白髪が染まらなかった…」というのはよくあることです。

【白髪染めのタイプ】

白髪を染めることができるヘアカラー剤にどんなものがあるか知っておきましょう。

「白髪が染まらない!」時の対策

白髪が染まらない時というのは、

  • 白髪の状態に対して希望の仕上がりが明るすぎる
  • 白髪染めの施術方法が適切でない
  • そもそも使う白髪染めのタイプが悪い

ということが原因となっていることが多いです。

どのタイプの白髪染めでも出来ることには限界もあります。そのためご希望の仕上がりの中でも優先順位をつける必要があります。

明るくならなくてもいいから暗めの白髪染めで染めてみる

暗めでしっかり染めてみる

いつも白髪が染まらないというお悩みの方は、仕上がりの明るさにこだわらずに段階的に暗めに染めていくことをオススメします。

  • 白髪染めは暗めになればなるほど、染まりも色持ちも良くなっていきます
  • その逆で明るくなればなるほど、染まりと色持ちが悪くなっていきます

これは、白髪染めに含まれる染料の違いが大きく影響しています。

本当は明るめの仕上がりがご希望でも、白髪をしっかりと染めることを優先とするのであれば『暗くしていく』ことも考えてみてください。

暗い白髪染めは『染まり・色持ち』が良くなります。
その分デメリットもあることだけは理解しておいてください。

たっぷり塗って、しっかり時間を置く

白髪染めの染料をしっかりと髪の内部に浸透させるには、白髪染めヘアカラー剤の塗布量が重要となります。

例えば、太くて硬い髪質で量も多いという方の塗布量が少なかったり、薄〜くしか塗れていなかったりすると白髪の染まりが悪くなります。

塗布量には適切な量がありますが、基本的には「少ないより、多く塗る」と考えてください。

少なめに薄く塗ると、塗りムラができやすく仕上がりに影響してきます。

そして、染料をしっかりと発色させ定着する時間が必要です。

基本的には、白髪染めを塗ってからシャンプーするまで20分以上置くことです。
(髪質や髪の状態で多少違いはあります)

塗り終わったらラップを頭に巻いて20分、ラップをはずして5分でシャンプー。これで25分置いたことになります。
(ラップを巻かない場合もあります)

20〜30分で考えてもらえれば大丈夫です。

時間を長く置けば置くほどいいわけではありません。置きすぎても髪のダメージが進むだけで、染まり具合が良くなっていくわけではありません。

白髪染めは酸化染毛剤を選ぶ

これが1番染まりも色持ちも良い白髪染めヘアカラー剤です。

ただ、髪と頭皮の負担がゼロではないのでケアも大切となります。

「白髪は染めたいけど髪と頭皮に優しいタイプがいい!」という考えで、

  • ヘアマニキュア
  • 白髪染めトリートメント・シャンプー
  • 植物性染料

などを選択して使う方もいますが、白髪をしっかりと染めるにはコツがあるのでオススメできません。

そもそも「しっかりと染める」という目的よりも「髪と頭皮に優しく」が1番の目的ですから、染まり具合を1番気にする方が使うべきではありません。

酸化染毛剤の白髪染めは、美容室の白髪染めで最も使われるタイプです。

デメリットもありますが「しっかりと白髪を染めたい方向け」です。

【酸化染毛剤での白髪染め】

幅広いご希望に対応できる白髪染めであり、市販の白髪染めもこのタイプが主流です。

白髪が染まらないとお悩みの方は美容室で相談しましょう

美容室での白髪染め

白髪がうまく染まらない原因というのは、いろんなことが考えられるので美容室で相談することが大切です。

「美容室で染めたのに染まらない…」という場合は、違う美容室もしくは違う担当者にお願いしてみましょう。

明るめの白髪染めがご希望の場合は、1度の施術で満足のいく明るさに仕上げようと考えずに段階を踏んでいくことも1つの考えです。

白髪染めで明るくしていこうとすると、白髪の染まり具合が悪くなっていきます。

ただ、黒髪も明るく仕上がることで白髪が気にならなくなることもあります。

担当美容師さんと相談しながら、まずはご希望の明るさで染めてみて、それでも白髪気になるようであれば、次回は少し明るさを抑えて白髪染めをしていく。

という形で丁度いい仕上がりを見つけていくこともとても大切なことです。

白髪は加齢とともに増えていくことがほとんどです。

白髪でお悩みの方は、白髪のお悩みを共有し、年間通して髪と頭皮の健康状態を考え白髪染めしてくれる美容師を見つけることをオススメします。

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