美容室に白髪染めの仕上がりに関してお問い合わせしても答えられることには限りがある

• 白髪染めでも明るく染めれますか？
• 今〇〇なんですが、白髪染めでもできますか？
• 前回の白髪染めで△△になってしまったのですが…
• ハイライトを入れて白髪染めした方がいいですか？

などなど、これだけでなく今まで数々のお問い合わせを頂いてきました。

白髪でお悩みの方が、こういった白髪染めの仕上がりなどに関して気になることも、不安に思うこともよくわかります。

特に、はじめての美容室というのは、

• どんなお店だろうか？
• 担当してくれる美容師は？
• 希望の仕上がりになるだろうか？
• 自分に合うだろうか？
• 料金は？

などでも疑問や不安があるものです。

しかし、結論から言って…

白髪染めに関してのお問い合わせにはハッキリとはお答えできないのです。

申し訳ありませんができません。

ある程度はお答えできます。

しかし、髪の状態と白髪の生え方や量を実際に見て確認してからでないと、お答えするのが難しいのです。

例えば、お電話にて

というお問い合わせに対して、

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白髪染めでも明るさに限度はありますが、明るくも染めれます。ただ、今の髪の状態を見させて頂いき、ご希望の明るさをお聞きしてからでないと、お電話で「できるできない」をお伝えすることはできません。

お客様の白髪の量がどこにどのくらいあるのか？今の髪色はどんな状態か？といったことを実際にカウンセリングで確認してからでないと、ご希望の仕上がりにできるかどうかの判断ができません。

せっかくお問い合わせ頂きましたのに、申し訳ありませんがご理解くださいますようお願いします。
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というような説明をさせていただき、ご予約の流れになるか、お問い合わせだけで終わるかとなります。

実際に見て・聞いてからでないと判断できないことが多い

お客様の髪の状態も見ていないのに、お電話口で「できますよ」とも簡単に言えません。ご希望の仕上がりのイメージも共有せずに「できません」とも言えません。

これはご理解いただくしかありません。

『そろそろ白髪染めにした方がいいんでしょうか？』という問いにも、白髪の生えている場所や量を見てみないと、なんとも答えようがないわけです。

見させて頂いたら、まだおしゃれ染めの方がご希望の仕上がりにできるかもしれませんし、白髪染めの方が白髪が目立たなくなるかもしれませんし。

お電話にて、いろいろと今の状態やご希望をお伝えくださるのは、美容師としても大変助かりますが、口頭だけですとイメージにズレが生じることが多いのです。

お客様がお電話でお問い合わせ時にお伝えくださる情報から、

• 今の状況(髪の状態、白髪の多い場所など)
• 今までの施術履歴(前回までのカラー施術など)
• ご希望の仕上がり(明るさや色など)

ある程度は美容師側で見当がつくのですが、あくまである程度です。

「きっと〇〇な状態で、白髪染めで暗くはしたくないのであろう…」
「きっと今はあの位の明るさで染まっているのかな…」

など、今までの美容師経験から予測はできます。

予測なので、ある程度のことしかお答えできないのです。
それなので「できるできない」を電話にてハッキリとお伝えすることは無理なんです。

病気だって同じです。診察もしてないのにお問い合わせ時に「治りますよ」とは言われないはずです。
(僕はお医者さんではありませんが)

お問い合わせ時に、ご自身の髪色(明るさ)を表現するときによくお電話で言われたりするのが、

• 普通の茶色くらい
• そんなに明るくはない茶色
• 栗毛っぽい感じ
• 金髪まではいかない

このようなイメージをお伝えくださるのはありがたいことなんです。

とはいえ、美容師とお客様のイメージしているものが同じ位の明るさかどうかは、やはり口頭でお聞きしただけでは合致しません。

もし、そこにズレがあると「電話ではできると言われたのに…」や「思ったより時間が掛かった…」など、お客様の期待を裏切ることになってしまいます。

せっかくお問い合わせ頂き、ご来店して頂いたのにこのような結果は、お客様にも美容師にとっても好ましくない結果となります。

白髪染めの仕上がりに不安があり、美容室に問い合わせる時のコツ

コツと言えるかどうかはわかりませんが、美容師側の考えとしてになりますが、白髪染めの仕上がりに関して問い合わせる時は、

【メールで文章にする】のがベスト

口頭だとうまく伝わらないこともありますし、聞き間違えや勘違いも起こりやすいです。

電話でのご予約でも起こることですが勘違いは起こります。どちらの勘違いかはわかりませんが、日にちを間違えてのご来店。たま〜にあります。

明日来るはずのお客様が今日にご来店…
(美容室側の予約の取り違えかもしれませんし、録音でもしていない限りわかりません)

ネット予約でもあるくらいです。ご予約日時をお客様ご自身で選んで予約するのがネット予約です。

それでも人間ですから、思い込みや勘違いといった間違えは誰しもあります。
(こういった場合は、事情を説明して時間をずらしてもらったり、少しお待ちいただいたり、予定通り明日来てもらったり…その場の状況次第です)

それなので、白髪染めの仕上がりなどに関してのお問い合わせは、お客様ご自身で下記ポイントを入れて文章にしてもらうのがベストです。

1. 今の髪の状態(髪色や明るさ)
2. 白髪の多い場所や気になる場所
3. 今までの施術履歴(自宅でセルフカラー、美容室でおしゃれ染め)
4. 白髪染めでのご希望の仕上がり

１,今の髪の状態

まだヘアカラーもパーマもしていないバージン毛。前回のヘアカラーが色落ちしてかなり明るくなっている。とか、
毛先１５cmくらい縮毛矯正がかかっていて、ダークブラウンくらいの髪色。

など、今の髪の状態をできる限り詳しく書いていただいた方が助かります。

２,白髪の多い場所や気になる場所

見える範囲で構いませんので、分け目に白髪が多いが内側は黒髪の方が多い。
全体的には少ないけど、前髪だけ多くて気になる。
顔周りの生え際が多くて気になる。

など、白髪の多い場所には黒髪と白髪のどちらが多いのか？どこかに集中してはえているのか？といったことを書いてください。

３,今までの施術履歴

これは重要です。覚えている範囲で構いませんが、できるだけ明確にお伝えください。

• 今まで市販の暗い白髪染めでずっとセルフカラーをしている
• ここ５年くらい同じ美容室で2ヶ月に１回白髪染めをしていて仕上がりが暗い
• 半年に１回美容室でパーマをかけている
• 毎月美容室で白髪染めしているが、間に自宅白髪染めトリートメントも使っている

など、どのような施術をしてきたのか？どんな白髪染めヘアカラー剤を使って染めてきているのか？

また、お肌が弱いからヘアマニキュアや植物性染料で白髪染めしてきたなど。

髪の施術履歴によって、ご希望の仕上がりにできるかできないかも変わってきますし、施術方法や髪への負担も変わってきます。

４,白髪染めでのご希望の仕上がり

「暗すぎず明るすぎない、赤味のない色にしたい」
「地毛に近い明るさで自然に染めたい」
「できる限り明るめのアッシュにしたい」

など、仕上がりのご希望をお伝えください。

このようにメールで必要な情報を送っていただくことで、僕ら美容師もお客様が不安や疑問に思っていること、なりたいイメージを想像しやすくなります。

ただ、お電話もメールもどちらにせよ、確かなことはお答えできません。

不安や疑問は実際に美容室でカウンセリングしてもらうのが１番

白髪でお悩みのお客様方が、疑問や不安に思うことはみなさん同じではありませんが、１番は希望の仕上がりになるかどうかを知りたいかと思います。

当然です。白髪染めでなくても、パーマやカットだって満足のいく仕上がりになるのか気になります。

しかし、いくらお電話やメールでお問い合わせいただいても、髪の状態を見てからでないと確かなことはお答えできないのです。

お客様が不安な気持ちで、お電話にてたくさんお伝えくださるのは助かりますが、最終的に求めている答えは出ません…どんなに時間をかけてお電話で話しても。

実際に美容室にご来店いただき、ご希望の仕上がりを直接聞いて、髪の状態などを見るしかないのです。

• お電話で聞いていた話より実際はかなりダメージのある状態
• 暗くはなっていると聞いていたが、これは白髪染めではなくヘアマニキュアで染めている
• 思っていたよりセルフカラーでの染めムラがある

など、実際に見てみるとよくあることです。こういった場合、すぐにご希望の仕上がりにできないことも多いです。

また、髪の状態によっては「やってみないとどのくらい染まってくれるのかわからない…」という場合もあります。これは髪の施術履歴が関係してきます。

このように実際に見てみないとわからないことが多いのです。

例えば、お電話で２０分ほどお話しして答えが出なくても、美容室で実際にカウンセリングしたら１０分も掛からず解決できるかもしれません。

その答えが「ご希望の仕上がりには、すぐにはできない」という答えになるかもしれませんけれども。

でも、カウンセリングの結果「すぐにはできない」となって、お客様ご自身が

• どうしても早くやりたい
• 他美容室にも行ってみたい
• どうしても納得できない…

とかであれば、カウンセリングのみで施術せずにお帰りただいても問題ないのです。

「カウンセリングだけしてもらって帰るのは気まずい…」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。

僕も今まで数名の方は、カウンセリングのみでお帰りになられたお客様もいます。

できそうな状態であればいいのですが、そうでない場合は別のご提案をさせていただくことが多いのですが、必ずしもその提案でご希望通りになるというわけでもありません。

今の状態からだと髪の負担が大きすぎて、希望の仕上がりになってもダメージの方が目立ってしまうときなども、説明して別のご提案をさせていただいたりします。

確かに施術の予定で予約の枠をお取りしているので、カウンセリングのみですとポッカリと時間が空いてしまいます。

でも仕方がありません。こういう場合もありますが、多くあることではないので。

大切なのは、お客様にできるできないの理由をしっかりとお伝えし、ご納得していただいた上で施術に入ることなんです。

不安や疑問を残したまま施術に入っても、お客様も気持ちよく過ごせないですし、僕ら美容師もイイ仕事ができません。

白髪染めは、できる事とできない事があって、どうしても100％希望通りとはいかないこともよくあります。

そのため、お客様も不安を抱えている方も多く、お問い合わせ頂くことも多いです。

お問い合わせする時は、電話よりもメールがベストです。
そして、なにより実際に美容室でカウンセリングを受けるのが１番です。