黒髪も白髪も明るく染めるには白髪染めヘアカラー剤の調合が必要

白髪が気になって美容室で白髪染めをしているけど、

  • いつも暗い仕上がりにしかならない
  • 明るくしたいけど出来ないと言われる

このように思っている白髪でお悩みの方はとても多いです。

でも、絶対に明るく出来ないということはありません。

明るく染めている方もいます。

白髪の生えている状態にもよりますが、ある程度の明るさまでは白髪染めでも可能です。

ただ、それには白髪の量や生えている場所に合わせて、ヘアカラー剤を適切に調合していく知識と経験。明るく仕上げるための施術工程と技術が必要となります。

白髪染めで黒髪も白髪も明るく染めるためのヘアカラー知識

上の画像のお2人とも白髪染めです。

黒髪と白髪の両方が混在している状態です。

白髪染めとしてはかなり明るいので、多少のキラキラ感は出てしまいますが、仕上がりとしては気になるほどではありません。
キラキラ感とは、白髪と黒髪の染まり具合の差によるもので、明るめに染めようとすると多少はこれが生じます。

明るさのご希望は、お客様によって違いますが暗くはしたくないという方は多いです。

そのため、明るさを求める時は白髪染めヘアカラー剤のことを深く理解していないと、薬剤選定と調合が適切に出来ないのです。

白髪染めヘアカラー剤ついての詳しい話より、明るい白髪染めについて知りたい方はこちらをご覧ください。

白髪染めヘアカラー剤で黒髪を明るくするにはアルカリがポイントとなる

白髪も黒髪も明るく白髪染めできるヘアカラー剤は「アルカリ性酸化染毛剤」だけです。

多くの美容室で最も使用される白髪染めになります。

白髪染めで明るめに仕上げるには、白髪でけでなく黒髪も明るく染める必要があります。

むしろ、黒髪を明るくする方が重要となります。

この黒髪を明るくするために必要なのがアルカリなのです。

スポンサーリンク


白髪染めに含まれるアルカリの量が黒髪の脱色(明るくする)に必要

アルカリ性酸化染毛剤の主成分には、アルカリ剤と酸化染料の2つがあります。

酸化染料は白髪を染めるために必要なブラウンが多く含まれています(酸化染料については後述します)

白髪染めヘアカラー剤を調合するときに、このアルカリ剤の割合が黒髪の脱色作用に影響してくるのです。

このように、アルカリ剤の割合(濃度や量)が黒髪を明るくするために大きく影響してきます。

白髪染めヘアカラー剤でもおしゃれ染めヘアカラー剤でも、このアルカリが脱色のポイントです。

白髪と黒髪の混在した状態で黒髪も明るくするには、アルカリ剤を深く理解し、どの程度配合していくのか調節が必要となります。

白髪染めヘアカラー剤で白髪も明るくしっかり染めるにはブラウンがポイント

先ほどのアルカリ剤と酸化染料の配合図にあったように、白髪を染めていくにはこの酸化染料のブラウンが重要となります。

ただ、アルカリ性酸化染毛剤に含まれるアルカリとブラウンにはバランスがあり、アルカリが多くなればブラウンが少なくなり、ブラウンが多くなるとアルカリが少なくなります。

白髪をしっかりダークブラウンで染めようと考えると、アルカリ剤の量よりブラウンの濃さ(酸化染料)が必要となります。

白髪を明るく染めようと考えると、ブラウンが濃すぎては明るくなりません。

じゃあ、白髪を染めるだけならアルカリ剤は必要ないのかというと、アルカリも必要です。

なぜなら、白髪を染めて色持ち良くするためには、ブラウン(酸化染料)を髪の内部で発色させる必要があります。
アルカリ剤にはブラウンを毛髪内部に浸透させる役割もあるので、一定量は必要となるのです。

白髪と黒髪の混在した状態で白髪も染めるには、ブラウンをどの程度配合していくのか、ブラウンコントロールが必要となります。

スポンサーリンク

白髪を染めるにはブラウンが必要だが、黒髪にもブラウンが入ってしまうのが問題

酸化染料(ブラウン)は、白髪だけに発色するわけではありません。同じように黒髪にも発色します。

白髪にブラウン染料が発色し色が着くと同時に、黒髪にもブラウンの色が着きます。

これがどういうことかというと、白髪は染まって嬉しいのですが、アルカリでせっかく明るくなってくれた黒髪もブラウンで染まって暗くなってしまうのです。

左の黒い状態から白髪染めヘアカラー剤に含まれるアルカリにより、中央の脱色された状態になり、その後ブラウンが発色し右の暗い状態へと仕上がります。

明るくなって暗くなる…意味がないのでは?明るくなったままでその後に発色させる必要あるの?

と思うかもしれませんが、ヘアカラーの仕組みにおいてどうしようもないのです。黒髪を明るくしながら、白髪にも発色させなければならないので。

同じヘアカラー剤が塗られている状態で、白髪にだけ発色させて黒髪には発色させないということは、現状の仕組みでは物理的に無理なのです。

このように黒髪が変化していくと同時に、白髪も変化します。

白髪はというと、アルカリによって白髪の内部に浸透したブラウンが発色し、染料(ブラウンの濃さ)によって染まります。

白髪はもとから明るい状態なのでこれ以上明るくなることはありません。ただ、アルカリ自体は作用しているので、白髪も黒髪も同じようにアルカリによるダメージがあります。

アルカリ性酸化染毛剤で黒髪も白髪も明るく染めるには、

  1. 黒は明るくする必要がある
  2. 白は暗くする必要がある(暗くといっても明るめ)

この2つがポイントなのですが、どうしても「2.白は暗く」の工程で「1.の明るくなった黒髪」も暗くなるのです。

1度の施術で黒髪と白髪を同時に染めることができるこのアルカリ性酸化染毛剤では、黒髪を明るくする限度があり、黒髪にもブラウンが発色してしまうのです。

これが白髪染めで明るく仕上げるのに限度があると言われる理由です。

ただ、これもメーカーさんが出している白髪染めヘアカラー剤(アルカリ性酸化染毛剤)をそのまま単品で使うことが前提のことです。

黒髪と白髪のバランス(生え方や量)や白髪染めが明るくできないと言われる理由は、こちらもご覧ください。白髪染めについての理解がより深まります。

「白髪染めでは明るくできない」はウソのようなホントの話

ヘアカラー剤の調合次第で黒髪も明るく白髪染めもできる

  • 黒髪を明るくするアルカリ剤
  • 白髪を染めるブラウン(酸化染料)

この2つを白髪と黒髪の割合に合わせて、バランスよく調合して白髪染めしていくことが白髪と黒髪を明るく綺麗に染めるために必要となります。

アルカリが少ないと黒髪が明るくならないし、ブラウンが少なすぎても白髪が染まらないし、ブラウンが多すぎると黒髪が暗くなってしまう。

こうならないように複数のアルカリ性酸化染毛剤をバランスよく調合します。

これは、わかりやすいようにあくまで一例ではありますが、白髪染めヘアカラー剤単品ではなく、白髪の量などに合わせて複数を調合することで、

  • 黒髪の脱色
  • 白髪の発色
  • 赤みを抑える

仕上がりになるようにしています。

この画像だけでも暗くないことは分かるかと思いますが、対比するものがあった方がよりわかりやすいので、

左の方も右の方も、実際は画像で見るよりもう少し明るいのですが、こうして比べると右の方の明るさがわかりやすいかと思います。

どちらの方も白髪でお悩みのお客様です。

美容師(僕)が美容室で使う白髪染めヘアカラー剤を選ぶときに、重要視してチェックすることを紹介した記事がこちら。自分が使う道具や薬剤のことを深く理解することが大事なので。
『白髪がキレイに染まらないのは白髪染めのことを理解できていないのかも

白髪も黒髪もキレイに明るく染めるには、美容師の知識や経験が大切です。

美容師にも得意不得意があります(無いという方もいますが)

白髪染めのお客様を担当してきた経験が少ないと、どうしてもメーカーの出している白髪染めヘアカラー剤単品で、メーカーの見本通りの薬剤選定になりがちです。

しかし、お客様の白髪の量や生え方、ご希望も人それぞれなので、そのままでは対応しきれないのが実情としてあります。

メーカーが出している基準は、あくまで1つの指標というだけで、それをどのように使うかが重要となってきます。

白髪染めでは明るくできない。明るくすると白髪がキレイに染まらない。というのは間違いでもないのですが、うまく使えばそれなりに明るくも染めれるものです。

もちろん、お客様の髪の状態や白髪の量などによって、出来る出来ないということはあるのも事実です。明るさなどの限界はありますし、ファッションカラーと同じような透明感も難しいと思っていてください。

「白髪を染めるには暗くするしかない」

そんなことはありません。諦めずに担当美容師さんと相談しながら、少しづつでもご希望の明るさになるようチャレンジしていくと良いでしょう。

白髪染めで明るく染めていくために忘れてはいけないのが白髪の量です。
同じ白髪染めヘアカラー剤を使っても、白髪の割合で仕上がりに違いが出てくるのです。

また、白髪をしっかりと暗く染めるだけが白髪染めなわけではありません。
少し考え方を変えて、ヘアカラーを楽しんでもいいと思います。

スポンサーリンク