- 2020.04.21
- 白髪のこと
白髪の量や生え方の違いを知らないと白髪染めはうまくいかない
白髪の生え始める年齢や白髪の増え方は、基本的には年齢によって変わってきます。
それは、白髪になる原因の1つに老化現象があるからです。
- 白髪は加齢によって生え始める
- 白髪の量は加齢に伴い増えていく
加齢以外の原因にも左右されますが、基本的にはこの加齢に伴う変化が大きいです。
しかし、白髪が生え始める場所や白髪の多い場所などは個人差があります。
それは、老化現象以外にもストレスや生活習慣なども白髪の発生に影響してくるからです。
また、頭にはたくさんのツボがあり、体の不調な箇所を示すツボの場所に白髪が生えるとも考えられています。
とはいえ、黒髪が白髪になるメカニズムは解明されていても、色々な原因が考えられているため、未だ確かなことはわかりません。
白髪でお悩みの全ての方が、同じような場所に同じくらいの量の白髪があるわけではありません。
それなので、ご自身の
- 白髪の生えている場所が他の人と違う
- 白髪の量が他の人違う
- 白髪の増え方が他の人と違う
でも特に不安に思う必要はありません。
ただ、定期的な白髪染めをしている方の白髪が目立って気になる場所は、皆さん同じ場所です。
また、たくさんの白髪染めのお客様をみてきた中で、【白髪の増えていく場所】は皆さん似ている部分もあると感じています。
ここでは、定期的な白髪染めをしている方の
- 白髪が多く生えている場所
- 白髪も生えてくるが量が少ない場所
- 白髪の生えている場所は人それぞれ
という事と、その違いによる白髪染めの違いも紹介します。
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白髪が多く生えている場所
はじめに白髪については個人差があり、必ずしもここで紹介する場所が絶対ではありません。
ただ、白髪でお悩みの多くの方を見てきた経験から紹介します。
白髪が生えてきやすい場所は、大きく分けて考えた時に2箇所あります。
頭頂部付近と側頭部付近の2箇所です。
ここは白髪が1番目立つ場所なので、定期的な白髪染めをしている方からしたら「白髪が多く生えていても当然」とも考えられますが。
頭頂部、分け目付近に白髪が多く生えやすい
白髪になるメカニズムに関係してくる「血流」で考えても、頭頂部付近は毛細血管も細く、血流が悪くなりやすい場所です。
首から上(頭頂部)に行くほど血管が細くなっていくのをイメージしてください。
また、この頭頂部の分け目とお顔周りの生え際は、外的影響を1番受けやすい場所です。
それは紫外線です。
その他の場所の頭皮は、この表面にある髪に覆われているので直接紫外線を浴びにくいのです。
紫外線も老化現象を早める要因です。
側頭部、お顔周りの生え際(こめかみ)にも白髪は多くなりやすい
また、こめかみ付近はデスクワークなどでのパソコン作業、神経を使うような細かい作業といった眼精疲労から、白髪も多く生えやすいと考えられます。
定期的な白髪染めをしているお客様の中にも、デスクワークなどで1日中パソコン作業をしているという話もよく聞きます。
白髪染めをしている多くの方が、
- 分け目付近(頭頂部)
- お顔周りの生え際(側頭部付近)
この2つのエリアに白髪が多く生えています。
下の画像のお客様方は、側頭部に白髪が多く、こめかみ付近に近くなるほど白髪の量も多くなっていきます。
頭頂部とお顔周りの白髪の量は白髪染めの仕上がりにも影響してくる
白髪染めの仕上がりというのは、白髪の生えている場所と量が大きく関係してきます。
- 頭頂部の分け目付近の髪
- お顔周りの髪
この2つのエリアに白髪が多い場合は、白髪染めの施術の際にあることを気をつけないと、全体の仕上がりが均一になりづらいのです。
白髪染めは、白髪の多い場所と少ない場所と同じヘアカラー剤を使っても、同じ仕上がりにはならないのです。
上の画像は、全く同じ白髪染めカラー剤で白髪の量が違う髪を染めた時の違いです。
白髪が少ないと暗くなり、多いと明るく仕上がります。
同じ白髪染めヘアカラー剤を使ってもこれだけ差が出ます。
白髪染めでキレイな仕上がりを実現するには、こういった部分的な白髪の量の違いなども計算に入れて、ヘアカラー剤を調合したり、塗り分ける必要があるのです。
これは、白髪染めを理解している美容師であれば、お客様ごとに考えていると思います。
頭頂部とお顔周りに白髪が集中していて、他部分はそこまで白髪は多くない。という方であれば、同じ白髪染めヘアカラー剤単品で全部塗っても均一にはなりません。
頭頂部とお顔周りだけが明るくなりすぎてしまいます。
僕の美容室にはじめてご来店くださるお客様の中にも、
- すぐに明るく色落ちしてきちゃう…
- 表面の髪がすぐに明るくなってくる…
などのお悩みを聞くことがりますが、ほとんどの方が白髪の多い場所と少ない場所の塗り分けがされていない状態です。
要は、仕上がった時からすでに表面は明るく、内側は暗いという仕上がりだったりするわけです。
白髪の生え方や量に大きな差がある時は、
- 白髪の多い場所は先に濃いめの白髪染めを塗布
- 全体を希望の仕上がりになる白髪染めを塗布
などの施術が必要となるんです。
白髪も生えてくるが量は少ない場所
白髪は、ご高齢になってくると全体的に量も増え「ほぼ全部白髪」となる方が多くなってきますが、そこまでいく過程においては場所によって差があります。
白髪が多く生えている場所では、頭頂部と側頭部に生えている方が多いと紹介しましたが、このような方々含め多くの方で白髪が少ない場所もあります。
それが後頭部の耳下から襟足付近です。
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後頭部の耳下から襟足付近は白髪が生えてきても少ない
定期的な白髪染めをしている多くのお客様を見ていても、この耳下エリアは比較的皆さん白髪の量は少ない方が多いです。
頭頂部は白髪が多いけど、耳下は白髪はほとんど生えていないという方も多いです。
首筋が近く血管も太いので血行も良く、白髪が生えてくるのも頭の場所で1番遅い部分といえます。
ご高齢になっても、この場所だけ黒髪が残ってしまい、キレイに真っ白になってくれないという方も多いです。
ただ、この耳下から襟足付近の髪というのは、ショートやショートボブといった短いヘアスタイルだと、白髪があると目立ちやすいですが、
肩ラインから下のミディアム〜ロングのヘアスタイルの方は、表面の髪が被さるので白髪あっても目立つことはありません。
白髪は、1番気になる目立つ場所に生えやすく、大して気にならない目立たない場所は生えても増えづらいと考えられます。
どうせなら、逆だといいんですけど…どうしようもありません。
それなので、白髪染めでキレイに仕上げることが大切です。
ここで紹介した【白髪の多く生えやすい場所と生えても少ない場所】は、全ての人に当てはまるわけではありません。
何度もお伝えしますが、白髪の量や生え方は個人差があるので「絶対」といえるものがありません。
白髪の生え方は個人差あって、1箇所にだけ集中することもある
全体的には白髪の量は少ないけど、ある1箇所だけ白髪が集中して生えている方もいます。
前頭部(前髪付近)にだけ白髪が集中して生えている方は多いです。
白髪染めの際は、この白髪の集中している部分だけ、先に別のヘアカラー剤を塗布していく方が仕上がりもキレイで、色持ちも良くなります。
このようにして、白髪の多い部分少ない部分で塗り分け、均一な仕上がりと色持ち良く白髪染めしていきます。
白髪の量も生え方も違うから、白髪染めの技術力が大切
- 元々の髪質
- 髪の状態(ダメージ度合いや髪色など)
- 白髪の生え方
- 白髪の量
- 希望の仕上がり
などは人によって違っていてバラバラです。全く同じということがありません。
おしゃれ染め(ファッションカラー)の場合は、白髪染めと違って
- 元々の髪質
- 髪の状態(ダメージ度合いや髪色など)
- 希望の仕上がり
この3つの違いで、ヘアカラー剤や施術工程を考えていきますが、白髪染めは「白髪の生え方と量」も影響してきます。
実は、白髪染めの方がヘアカラー前の状態が複雑で難しいのです。
白髪の生え方や量もいろいろなので、市販の白髪染めでセルフカラーしてもキレイに仕上がりずらいのです。
白髪染めを得意としている美容師は、白髪の生え方と量によっての仕上がりの違いを知っていて、どの白髪染めヘアカラー剤をどう調合するのがベストなのかを知っています。
(→白髪染めが上手な美容師とは?)
「白髪染めがうまくいかない…」というのは、自分が使用する白髪染めヘアカラー剤のことをよく理解できていないのかもしれません。