白髪染めやパーマをした当日は自宅でシャンプーしない方がいい?

当日家でのシャンプーは?

白髪染めやパーマをした当日「今日はシャンプーしない方がいいですか?」

よく聞かれます。

シャンプーしても大丈夫です。

色落ちもパーマが取れることもまずありません。

ただ、少し意識してほしいことがあるので紹介します。特に難しいことではありません。

  • 白髪染めやパーマをした当日のシャンプーで注意すべきこと
  • なぜシャンプーしない方がいいと言われるのか?

を説明していきます。

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白髪染めもパーマも当日自宅でシャンプーして特に問題ありません。

白髪染めした当日にご自宅でシャンプーして、色落ちしてしまうわけではありません。
また、パーマを掛けた当日にご自宅でシャンプーして、ウェーブが取れてしまうわけではありません。

白髪染めもしっかりと染まっていれば1度のシャンプーで色落ちしてしまうことはまずありませんし、パーマも同じです。

ただ、当日はまだ髪の毛が少し不安定な状態であることは間違いないです。

それなので、ご自宅でのシャンプーには少し意識してほしいことがあります。

白髪染めやパーマの後の1週間くらいはシャンプー剤にも気を使う

シャンプー剤

白髪染めやパーマの後の少し不安定な髪の状態というのは「髪の毛がアルカリ性に傾いている」という状態のことです。

最も一般的な白髪染めヘアカラー剤というのは、アルカリ剤の力も白髪をしっかり染める成分として含まれています。

また、パーマ液にもアルカリが含まれています。

このアルカリが髪のダメージにつながる1つの原因でもあります。

通常、健康な髪の毛と頭皮は弱酸性であり、アルカリ性に傾くことで不安定(ダメージを受けやすい)な状態になります。

アルカリ性に傾いてしまう

美容室で白髪染めやパーマをした後は、このアルカリに傾いた髪と頭皮を弱酸性に戻すような処理をしています。
(ご自宅でのセルフカラーがオススメできない理由の1つです)

すごく大切なことなんです。

そして、ご自宅でのシャンプーの時にもこの「弱酸性」を意識してほしいのです。

ご自宅でも弱酸性タイプのシャンプー剤を使いましょう

美容室では、アルカリに傾いた髪を緩やかに弱酸性に戻すような処理をしています。

これはなぜかというと、急激に弱酸性に戻すと髪がビックリしてしまうからなんです。

質感でいうと、アルカリ性から急激に弱酸性に戻すと髪がきしんだりしやすくなります。これを収斂作用と言います。

この収斂作用が緩やかに行われるようにする方が髪の負担が軽減されます。

アルカリに傾いて不安定な髪を弱酸性タイプのシャンプー剤で、優しく洗うことが大切になってきます。
(洗浄力の強いシャンプー剤は控えるべきです)

美容室でアルカリ除去の処理をされている髪をご自宅でも弱酸性を意識してシャンプーすることで、髪と頭皮が正常な弱酸性に戻り保たれることになります。

これが白髪染めによるダメージ軽減と色持ちUPにつながる大切なケアです。

そして、パーマによるダメージ軽減とウェーブの持ちにつながります。

白髪染めやパーマをした当日は優しく洗う

優しく洗う

美容室で施術した当日の夜、ご自宅でシャンプーをすることは問題ありません。

ただ、先に説明した通り「髪と頭皮が弱酸性からアルカリ性に傾いている状態」です。

美容室でアルカリ除去をして、白髪染めもしっかりと染まっているし、パーマもしっかりかかっていますが、髪と頭皮は少し不安定な状態です。

不安定な状態というのは「ダメージをいつもより受けやすい」と思ってください。

だから、シャンプーの時は

  • きめ細かい泡をしっかりと立てる
  • 全体を優しくもみ洗い

を意識してください。

泡立ては空気を混ぜるようにして、弾力を感じるくらいきめ細かい泡を立てましょう。

頭皮を指を立ててゴシゴシと洗うのではなく、指の腹で優しく揉み込むように洗いましょう。

そして、しっかりとシャンプー剤をすすいでください。このときもゴシゴシこすらずにシャワーの水圧を利用してすすぎます。

なぜ白髪染めやパーマした当日は「シャンプーはしないでください」と言われるのか?

  • 白髪染めの色持ちが悪くなるから
  • パーマが取れやすいから

というように思われている方が多いですが、特にそれが理由ではありません。

強いていうなら、髪と頭皮が少し不安定だからというだけです。使うシャンプー剤と洗い方を意識してもらえば、当日にご自宅で洗ってもらって大丈夫です。

むしろ、お客様の本音としては

  • なんだか気になるから家でも洗いたい
  • 頭皮がかゆいような気がする
  • 頭皮が気持ち悪いような気がする
  • 匂いが気になるから洗いたい

というように思っている方が実は多いです。

白髪染めの色は美容室でしっかりと発色させているから大丈夫

白髪染め

「家に帰ってシャンプーしたから色落ちしたんですか?」と訊かれることがありますが、そうではありません。

たぶんですが、最初から満足いくほどの染まり具合でなかったと思われます。

通常、美容室の白髪染めで最も使われるアルカリ性酸化染毛剤での白髪染めは、髪の内部で発色し定着するものです。

白髪染めトリートメントやヘアマニキュアなどの髪表面に染着するタイプとは違うので、1度のシャンプーで色が薄くなることはまずありません。

ただ、白髪染めする前の髪の状態にも左右されますので絶対ではありません。

自宅でシャンプーしたら色落ちしたと感じる時

これは、難しいところですが

  • 使用した白髪染めヘアカラー剤が要因
  • 施術の仕方が要因

となっていることが多いと思います。

この場合、施術に入る前に担当美容師からの説明が大事です。

例えば、へマニキュアを使った白髪染めは、地肌に付けることができないため、仕上がった時点で根元1〜2mmは白髪のままです。

美容室で染めた後は気にならないくらいの仕上がりとはいえます。ただ、家でシャンプーして近くで鏡を見たら「あれ?根元が白い?」と思うかもしれません。

これをシャンプーによる色落ちと感じる方もいます。

また、根元からしっかりと染めれるヘアカラー剤でも、地肌に付かないように塗布する施術方法もあります。

お肌が弱い、カラー剤の刺激に敏感という方には、このような施術方法で白髪染めする場合もあります。

当然、ヘアマニキュアと同じように仕上がった時点で根元の白髪が数ミリ残ります。

これらは、施術に入る前に「根元は完璧には染まりません」という説明を美容師から受けているかどうかで、シャンプー後の色落ちと感じるかどうかが変わってきます。

それと、自宅で洗った時に

  • シャンプーの泡に色が付く
  • 白いタオルに色が付く

ということで、色落ちしてしまったと感じる時があるかと思います。

これも色落ちではありません。

先に説明したように、白髪染めは髪の内部で発色定着します。そして、美容室でもしっかりと洗い流しています。

それでも少しは髪内部に入りきらずに発色した染料が、髪表面に付着して残ることがあります。

この髪表面に残った染料が自宅でのシャンプー時に流れ出てくることがあります。

これは色落ちとは違いますので特に気にしなくて大丈夫です。数回シャンプーしていると出てこなくなります。

ただ、白髪染め後のご自宅でのシャンプーで2〜3日は、下記に注意も必要です。

  • 拭く時に使うタオルは白などの目立つものは避ける
  • 髪はきちんと乾かす

ということです。色移りする可能性が少しはあります。

特に注意してほしいのが「暗めに染めた時」と「赤やピンク系で染めた時」です。

暗めの白髪染めの染料は色が濃く、流れ出てくる残った染料の色も濃いです。色移りが目立ちます。

また、赤やピンク系の染料は発色自体にも時間が掛かるのですが、アッシュ系などに比べると少し色落ちしやすいため、2〜3日は色が流れ出てきやすいです。

こういったことに注意してご自宅でのシャンプーをしてください。

【白髪染め後の色落ち】

色持ちが悪い…染まっていない…と感じる時は、ご自宅で必ず注意してほしいことがあります。

パーマはしっかりかかっている状態なので大丈夫

パーマ

「家でシャンプーしたらパーマが取れちゃいました…」

これは、最初からパーマが弱かったといえます。

パーマは髪の中の結合を切って繋げることでウェーブやカールを形成します。

この「切って繋げる」をしっかりと作用させることで、カールやウェーブを髪に定着させています。

それなので、当日ご自宅でシャンプーしてパーマが取れることはまずありません。

僕の美容室では、パーマ施術が終わってお流しする際もシャンプーします。

パーマは落ちません。

ただ、パーマをする前の髪の状態も大事です。パーマができる状態の髪であればいいですが、ダメージの目立った状態ではパーマも掛かりづらいですし、落ちやすいからです。

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「パーマが取れた?」と感じたら

シャンプーをして髪を濡らしてみましょう。

髪を濡らしてもカールやウェーブを全然感じることができない時は、パーマが取れた可能性が高いです。

パーマが取れたと感じやすいのは、髪が乾いた状態の時です。

シャンプーして髪を乾かしたら、

  • カールがなくなった
  • なんか広がっただけ

と感じるかもしれませんが、これは乾かし方やスタイリングの仕方が原因です。

パーマをかける前と同じような乾かし方では、せっかく掛かっているパーマもなくなります。スタイルによっては広がってしまうだけです。

パーマは濡れている時がパーマをかけた形状が出るものです。

そして、水分を失っていくとウェーブやカールがゆるくなると考えてください。

それなので、乾いた状態で「パーマがどこかに消えた…」と感じたら、1度髪の毛をしっかりと濡らしてみましょう。

パーマが掛かっていれば水分を含ませることで、カールやウェーブが出てきます。

濡らしても出てこない時、それはパーマが取れている状態です。

美容室でパーマをして家に帰ってシャンプーする時、髪が濡れた状態でパーマの有無を確認してください。

もし、取れていたら美容室に連絡をしてパーマのかけ直しをお願いするといいでしょう。かけ直してくれると思います。

美容室から帰って家でシャンプーは問題ないです。

基本的には、カラーやパーマ後のご自宅でのシャンプーはしてもらって大丈夫です。

家でもしっかりと洗いたいという方もいるでしょうから、

  • 弱酸性タイプのシャンプーを使う
  • 優しく洗ってしっかり流す

ことを意識するようにしてください。

ただ、必ずしもシャンプーしてもOKというわけではありません。

カラーやパーマと一緒にトリートメントもしている場合もあるでしょう。ヘッドスパもしているかもしれません。

美容室での施術や仕上がりの状態というのは、その時々で違うと思いますので担当美容師のアドバイス通りにするのが基本です。

それなので、美容室での白髪染めやパーマの後に家でもシャンプーしたい場合は、必ず美容師に確認してみることです。

【白髪染めとパーマを一緒にやりたい方へ】

当日一緒にも施術できますが、少し条件があるので知っておいてください。

 

【ご自宅でのシャンプーについて】

毎日するシャンプーこそ大切なケアです。特に難しいことではないので正しい洗い方で頭皮と髪をケアしましょう。

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