- 2020.03.31
- 白髪予防のこと
【髪と頭皮のケア】自宅でもちょっと意識して実践してほしいポイント
美容室でのヘアトリートメントで髪のケアをする方は多いと思います。ただ、頭皮のケアまでする方は、まだまだ少ないのが現状です。
髪も大切ですが、同じように頭皮も大切です。
美容師から「ご自宅でもケアしてくださいね」や「シャンプー後、塗れたままは良くないですよ」などを言われたことがある方は多いと思います。
- 美容室でしてるのに家でもトリートメントしなくちゃダメなの?
- どうして髪が塗れたままは良くないの?
- そもそも、お家でケアって何が出来るの??
このような疑問が出てくるでしょう。
そんなに難しく面倒なことでもありません。ちょっとした意識と少しの時間は必要ですが、誰でも実践できることばかりです。
ここでは、美容室でケアしている方もそうでない方にも、髪と頭皮のケアのことを知ってほしいと思います。
- ヘアケアと頭皮ケアの知識
- 自宅でもできるヘアケア
- 自宅でもできる頭皮ケア
を紹介します。
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ヘアケアと頭皮ケアの必要性と基礎知識
自宅でのケアでいうと1番頑張るのが「お肌のお手入れ」ではないでしょうか?
世の中には、多種多様なスキンケア商品、スキンケアの情報が無数にあり、女性にとってスキンケアに関心が高くなるのは当然のことかと思います。
このスキンケアに比べて考えると、まだ少ないにしてもヘアケア商品はそれなりに多くあります。しかし、頭皮ケアの商品というのは少なく、まだまだ選択肢も少ないと言えます。
ケアするための商品も情報も少ない状況というのは、人の関心が集まらない原因の1つでもあります。逆に、関心が集まらないから商品も増えていかないとも言えます。
まだまだ、一般的には関心度合いの低い頭皮のケア、それにスキンケアより意識が低くなりがちなヘアケアですが、スキンケアと同じくらい必要なケアです。
【髪と頭皮のケアの必要性】美容室では出来ないことがたくさんある
定期的に白髪染めをしているという方で、美容室を利用する頻度が高い方でもせいぜい月2回。もしくは月2回。
一般的には、美容室の年間利用回数の平均は「4〜5回」と言われています。
1年365日あるうちのたった4〜5日。月1回利用する方でも12日。
美容室に行った時にケアしたとしても、ご自宅でのケアをしていなければ、年間360日近くはケアできていないという事になるのです。
化粧水、乳液、美容クリーム、フェースパックなど、やることや頻度は人それぞれでしょうが「基本的なスキンケアは毎日」という方が多いのではないでしょうか。
それに比べると「髪と頭皮のケア」は、ほぼ意識しては出来ていない方がほとんどです。
- シャンプーを毎日する
- シャンプー後にトリートメントやコンディショナーをつけて流す
- 髪を乾かす
ということは、多くの方が毎日やっているヘアケアとも言えますが、これらはあくまで基本的なことです。
大事なのは、
- シャンプーの目的
- トリートメントやコンディショナーの目的
- 髪を乾かす目的
を理解し、何を意識してやるのかが大切です。年間360日近くはご自宅でのケアとなりますから。
自宅で出来る簡単な頭皮ケア
ご自宅での頭皮ケアに欠かせないのがシャンプー剤です。
基本的に毎日使うものです。「何を目的に、どう使うのか?」1度整理してみるといいでしょう。
頭皮ケアに欠かせないシャンプー選びのポイント
皆さんは、シャンプーを選ぶ時に何を重要視するでしょうか?
- 髪の質感
- 香り
- パッケージのデザイン
- 価格
- 口コミ
いくつかポイントはあります。お客様からよく聞くのは「香りと仕上がりの質感」が多いです。
香りが好き。香りが苦手。洗い上がりがサラサラなど、香りも質感も大切です。でも、これはどちらかというと「ヘアケア」であり、頭皮ケアが目的として考えられていません。
「シャンプーは髪を洗うもの」確かにそうです。
髪はスタイリング剤やホコリ、皮脂などで汚れていきます。そして、頭皮も同じように汚れていきます。どちらかというと、頭皮の汚れの方が落ちづらいこともあります。
毎日のシャンプーできちんと髪と頭皮の汚れをリセット出来ていればいいですが、汚れを落としきれていないと日々蓄積されていきます。蓄積し酸化していくとどんどんシャンプー剤では落ちにくくなっていきます。
シャンプーを選ぶ時は、香りや髪の質感だけで選ぶのではなく
- お肌(頭皮)に合うもの
- 年齢や髪質の変化に合わせて考える
が大切です。
シャンプー剤はお肌に合うものを
シャンプー剤は、髪を洗うと同時に頭皮も洗うものです。頭皮にも付きますし、お顔や身体にも付くものです。シャンプー剤を洗い流す時に、絶対に顔や身体に付かないなんてことはないと思います。
- お顔にも付く可能性が高いシャンプー剤
- 背中など身体にも付く
こう考えると、香りや髪の質感も大事だけどそれだけじゃないと思えるかと。
毎日毎日、お肌に触れるものがシャンプー剤です。大切なのは自分のお肌に合わせて、頭皮環境を整えてくれるシャンプー剤を選ぶことです。
美しい髪は、健康的な頭皮から生えてくるものです。
まず第1に頭皮環境を。次に香りや髪の質感と考えてほしいです。香りや髪の質感は、シャンプー後のコンディショナーやトリートメント、洗い流さないトリートメントでも充分です。
シャンプー剤でもいい香りと髪の質感UP、トリートメントでもさらにいい香りと質感UP…目的が重複してしまいます。
シャンプー剤は頭皮環境を目的に。トリートメントはヘアケアを目的に。シャンプーとトリートメントで目的を明確にするべきです。40代からは特に大事なことです。
シャンプー剤は年齢や髪質の変化も考えて
肌質も髪質も年齢と共に変化していくものです。
特に40歳を過ぎた辺りから、髪質の変化を感じる方は少なくないです。
- 髪がまとまりにくくなってきた…
- トップにボリュームが出づらくなってきた…
- 頭皮のベタつき、ニオイが気になってきた…
などのことが気になり出すことが多いのが40代からです。
これは、女性ホルモンの減少により頭皮にうるおいを与えるコラーゲンなどが減少したり、抗酸化力が一気に下降していくからと考えられています。
生活習慣なども大切ですが、こういった加齢に伴う変化に合わせて使うシャンプー剤を変えていくことも大切なのです。
シャンプー剤は、肌質や髪質の変化に対応していくことも考えましょう。
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頭皮ケアを目的としたシャンプーで意識すべきこと
ご自身のお肌に合ったシャンプー剤を使うことを前提に、健康的な頭皮環境を維持するためのシャンプーです。
頭皮のことを考えて、次のことを意識して毎日のシャンプーをしてください。
- シャンプーは夜にする
- 指の腹でマッサージするように
- 熱いお湯で流さない
- すすぎはシャンプーよりしっかりと
1,シャンプーは夜にする
シャンプーは朝よりも夜がおすすめです。髪の毛は、夜睡眠中にもっとも成長します。毛穴が詰まっていると、健康な髪が伸びるのを妨げてしまいます。
夜、寝る前に頭皮の汚れや皮脂などを落とし、髪が生えてくる頭皮を清潔にしておくことが大切です。
それと、朝の時間は忙しく貴重なものなので、朝シャンだとどうしても雑になりがちです。
夜洗うけど朝も洗いたいという方は、シャンプー剤は洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーを使いましょう。もしくは、お湯ですすいでコンディショナーで仕上げるだけにしましょう。
2,指の腹でマッサージするように
頭皮に傷をつけないように指の腹で洗うよう意識します。目で見えづらい小さな傷も白髪染めなどのヘアカラーやパーマ液などが滲みる原因となります。
いろんな方向から円を描くようにしてマッサージ洗いし、毛穴の汚れをしっかりと落としましょう。
地肌をしっかり洗うことで髪の汚れも自然と落とせます。
地肌が洗えたら、頭部の血行が良くなるよう意識して、2〜3分でいいのでマッサージをすると尚良いです。頭部の緊張をほぐしてあげることは大切です。お風呂上がりでも大丈夫です。
3,熱いお湯で流さない
お湯の温度は、体温と同じか少し高いぐらいにしましょう。熱すぎる温度は、必要以上に髪の油分をとってしまいます。
37〜39度くらいを目安にします。
4,すすぎはシャンプーよりしっかりと
シャンプー後のすすぎが重要です。
シャンプー剤のヌルヌルを感じなくなるまで、しっかりとすすぐようにてください。すすぎが足りないとフケ、痒みのもとにもなりやすいです。
意外と意識されないことが多いすすぎですが、シャンプーを2分したら、すすぎは4分掛けるくらいに思っていください。
ご自宅での日々のシャンプーが健康的な頭皮環境を維持するために1番大切です。
頭皮ケアを意識したシャンプーの仕方や頭部マッサージは、こちらをご覧ください。
自宅で出来る簡単なヘアケア
髪の状態や髪質は人それぞれ違いますが、基本的なケアは変わりません。
シャンプーの後にいつも使うトリートメントも、少し意識するだけで髪の質感が良くなります。
ヘアケアに欠かせないトリートメント選びのポイント
ここでは、白髪染めなどのヘアカラーをしている方向けにポイントを紹介します。
シャンプーで頭皮環境を整えたら、次は髪のケアも意識しましょう。
定期的な白髪染めをしている方が気にしているのが、白髪染めの色持ちです。また、白髪染めでなくてもヘアカラーをしている方が多い今、ヘアカラーの色持ちはトリートメント選びの1つのポイントとなります。
(※ここでいう白髪染め、ヘアカラーとはアルカリ性酸化染毛剤でのカラーリングです)
ヘマチン配合がオススメ
白髪染めの色持ちを良くするためには、ご自宅でのヘアケアが1番重要なんです。
美容室でも白髪染め後のアフターケアをして仕上げてくれますが、翌日からもヘアケアをし続けるとことが色持ちを良くする秘訣です。
そこで、トリートメントにはヘマチン配合がオススメとなります。
ヘマチンには次のような効果があります。
- 髪の主成分であるケラチンタンパク質の結合を強化し、髪のハリ・コシUP
- ヘアカラー剤などの消臭効果
- 髪に残留している薬剤の除去
- カラーの色持ちUP
など、定期的な白髪染めをしている方に嬉しい効果があります。
白髪染め後の髪は、正常な弱酸性からアルカリ性に傾いている状態で、ダメージを受けやすく、白髪染めの染料が流出しやすいデリケートな状態といえます。
ヘマチンは、髪に残った残留アルカリを穏やかに除去して、正常な弱酸性へと導く力があります。
また、染料の発色で重要な酸化も促進する効果もあり、白髪染め後の効果持続を高めてくれます。
ヘアケアを目的としたトリートメントで意識すべきこと
特に難しいことはありません。ちょっと意識して、いつものようにトリートメントをしてください。
- シャンプー後の水気をしっかりときる
- 毛先からつけ根元にはつけない
- 3分ほどを時間をおいて髪内部へ浸透させる
- 適度なすすぎでOK
1,シャンプー後の水気をしっかりときる
シャンプーを洗い流した後、そのままの状態ですと水分が多すぎます。
水分が多すぎるとトリートメントが浸透しづらく、お湯と一緒にトリートメント剤も流れやすく、効果が半減してしまいます。
髪を引っ張ったりしないように気をつけて、しっかりと水気をきってください。
2,毛先からつけて根元にはつけない
髪で1番ダメージが目立つのは毛先です。トリートメントは1番ダメージの目立つ毛先から中間に向けてつけるようにします。
根元までつけてしまうと、毛穴に詰まったり、流し残しの原因となります。
また、根元付近の髪は比較的ダメージも少ないため、トリートメントも浸透しづらいです。
トリートメントというのは、傷んでいる部分は浸透しやすく、健康的な部分には浸透しづらいのです。
3,3分ほど時間おいて髪内部へ浸透させる
トリートメントはコンディショナーと違い、髪内部に浸透して補修してくれる役割なので、髪の中まで浸透させる必要があります。
コンディショナーも少しは内部に浸透しますが、髪表面を整えコーティングすることが主なので、時間を置く必要はありません。
大体、3分を目安にして、あまり傷んでいない方は少し長めに時間を置いた方がいいです。
傷みが激しい方は浸透しやすいです。時間を長く置けば置くほど良いというものでもありません。
髪に入る成分には限界があり、それ以上は入っていきません。
4,すすぎは適度でOK
適度とは、トリートメント剤のヌメリがとれ、少ししっとり感が残る程度のことです。
流しすぎは効果が弱くなります。トリートメント剤が地肌についていなければ、しっかり流しすぎる必要はありません。
トリートメントは頭皮につけないようにしてください。リンスやコンディショナーも同じです。
定期的な白髪染をしている方は、今後の白髪染めのためにも髪のコンディションを整えておくことが大切です。
トリートメントとコンディショナーとどっちを使うべきか迷われるかもしれませんが、基本的にはトリートメント1つで問題ありません。
コンディショナーも使う場合は、トリートメントは週1回はするようにしましょう。
ヘアケアと頭皮ケアの仕上げとして必ず髪を乾かすことが大切
髪を洗ったら乾かす。必ずやってほしいことには理由があります。
- 濡れたままの頭皮は雑菌が繁殖しやすい
- 濡れたままの髪はダメージを受けやすい
- 白髪染めの色持ちがが悪くなる
濡れたまま、自然乾燥は良くないことばかりです。
濡れたままの頭皮は問題がいっぱいです
シャンプー後の濡れた頭皮というのは、汚れも落ちてキレイになっていますが、常在菌も減っている状態です。
常在菌が減り、湿った頭皮は雑菌が繁殖しやすい状態です。
また、自然乾燥だと頭部の皮膚温度も下がり、血流が悪くなります。
雑菌が増え、血流が悪くなると、
- 吹き出物や湿疹
- 頭皮の匂い
- 細毛や抜け毛
などの原因となります。
髪だけでなく地肌(頭皮)もしっかりと乾かしましょう。
濡れてる髪はデリケートな状態。注意が必要
髪は水分を含むと、膨らんでキューティクルが開いた状態となります。
このキューティクルが開いた状態というのは、白髪染めの染料が髪の外に抜けやすい状態です。
キューティクルは、ドライヤーで乾かすことで整いツヤが出ます。
また、髪の毛は濡れると強度が下がるため、ダメージの目立つ部分などは切れ毛などの原因にもなります。
夜、髪が湿ったまま寝てしまうと、摩擦で受けるダメージは大きく、寝癖もつきやすいので必ず乾かしましょう。
シャンプー後、タオルを巻いたまましばらく放置するのも良くないです。
自然乾燥は、髪に必要な水分も一緒に気化しやすく、パサつきの原因にもなりますし、何よりヘアスタイルとしてはバランスの悪い仕上がりとなります。
夜、きちんと乾かすことで
- 頭皮環境にも良い
- 白髪染めの色持ちも良い
- 髪のダメージ軽減
- 朝の時間の節約
につながります。
「乾かすのが面倒…」たまに言われることもあります。確かに面倒かもしれません。
「しっかりブローして仕上げてください」とまでは言いません。地肌と髪は、ドライヤーを使ってザーッとでもいいので、必ず乾いた状態にしてください。
【まとめ】ご自宅での髪と頭皮のケアが基本なんです。
美容室でのケア、ご自宅でのケア。どちらが大事かと言えばご自宅でのケアです。
毎日美容室に通うことはないですから、髪と頭皮のケアはスキンケアと同様、もしくはその次でもいいので「自宅でもケア」を意識してほしいです。
【ご自宅での頭皮ケアで大切なこと:まとめ】
- シャンプー剤はお肌に合うものを選ぶ
お顔や体にもつくものです。頭皮環境を整えることを1番の目的にしましょう。 - 加齢に伴う肌質・髪質の変化に合わせてシャンプー剤も変えていく
40歳以降は特に頭皮ケアを意識したシャンプー選びを。 - 朝シャンより夜シャンにするべき
髪は夜寝ているときに1番成長します。寝る前は頭皮をキレイな状態にすることが大切。 - 濡れたまま寝ない
頭皮の湿疹や匂いの原因となり、髪もダメージを受けやすい。
【ご自宅でのヘアケアで大切なこと:まとめ】
- トリートメントは髪の状態に合わせて選ぶ
白髪染めをしている方はヘマチン配合がオススメ。 - トリートメントは毛先からつける
ダメージの目立つ部分を中心につけて、根元付近にはつけない。 - 3分ほど放置して流しすぎないようにする
ヌルヌル感が取れて、しっとり感が残る程度に流す - 髪はドライヤーで必ず乾かす
濡れてる髪の強度は低く、デリケートな状態